ぶらりらいぶらり:長崎大学図書館ブログ

長崎大学附属図書館からお届けするブログです。 ぶらり、ぶらりと図書館へどうぞ。

フクロウ館長イチ推しの本

【連載第16回】フクロウ館長イチ推しの本

『80パターンで英語が止まらない! : ネイティブなら12歳までに覚える』 塚本亮著 (高橋書店, 2021.4) 英語は苦手だ。高校、大学、大学院とそれなりに勉強して、TOFEL試験も受けてカナダに留学した。でも、まったく話せなかった。留学の初日、マクドナルド…

【連載第15回】フクロウ館長イチ推しの本

『三木清人生論ノート : 孤独は知性である』 岸見一郎著 (NHK出版, 2021.4) 自分の居場所は、「ここではないんじゃないか?」 小学校入学式の日、教室でそう思ったことを覚えている。周りの新1年生達は、大声を出しはしゃいでいたが、僕は島から引っ越して…

【連載第14回】フクロウ館長イチ推しの本

『医者が教える食事術 最強の教科書』 牧田善二著(ダイヤモンド社, 2017.9) 毎年目標をたてる。ずばり「ダイエット」。僕にとっては四半世紀変わらぬ目標です。特にここ数年は、正月太りを夏の健診までに3~4㌔落とし、20歳の時の体重へ戻すことを目指して…

【連載第13回】フクロウ館長イチ推しの本

『とにもかくにもごはん』 小野寺史宜著(講談社, 2021.8) 「食べることに困ったことはなかった。それだけは、親に感謝している」と、ふと彼はそう言った。母親の葬式の後である。彼はスーパーで働き、母親が癌になり、最後は僕の勤めていた病院で亡くなっ…

【連載第12回】フクロウ館長イチ推しの本

『新型コロナワクチン 本当の「真実」』 宮坂昌之著 (講談社, 2021.8) 大規模ワクチン接種会場のブースの中に、その男の人は入ってきた。医師の僕は、「体調はいかがですか?」等の型通りの質問を終わらせて、問診表にチェックし、「注射を打つブースへど…

【連載第11回】フクロウ館長イチ推しの本

『言語化力 : 言葉にできれば人生は変わる』 三浦崇宏著 (SBクリエイティブ, 2020.1) 思いを言葉にできる人は、強い。僕の小学校の同級生は「日本一になる」と言って、サッカーで全国優勝をした。中学の同級生は「社長になる」と宣言し、会社を興した。高…

フクロウ館長、爆誕。

ある日のこと、医師・副学長・医療教育開発センター長・附属図書館長・文筆家等々の5~6足の草鞋を履く、超多忙な浜田館長は悩んでいました。「学生のための大学図書館」を実現するために、特に広報面で僕のサポートをしてくれる人はいないかなぁ? それを聞…

【連載第10回】フクロウ館長イチ推しの本 

『アースダイバー 神社編』 中沢新一著 (講談社, 2021.4) 「日本人の先祖は、どこから来て、どうやって日本人になったのだろう?」 最近の研究では、1万5千年くらい前に、もともと住んでいた縄文人と外から来た弥生人が一緒になって日本人の源になったよう…

【連載第9回】フクロウ館長イチ推しの本

『本心』 平野啓一郎著 (文藝春秋, 2021.5) この世界は、実は偽物で、明日目覚めると本当の世界が始まる…、と僕は子供のころよくそんなことを考えていた。サッカーボール蹴って学校の窓ガラスを割ったり、漢字テストが散々だったり、好きな女の子と別のク…

【連載第8回】フクロウ館長イチ推しの本

『スマホ脳』 アンデシュ・ハンセン著 ; 久山葉子訳(新潮社, 2020.11) クリスマスの夜は、すき焼き。研修医となった僕は、妻が作ってくれたすき焼きに、卵を落とし、箸をつけようとした。その瞬間に、ピーピーとけたたましい音が鳴った。 ポケットベルの小…

【連載第7回】フクロウ館長イチ推しの本

『闇を泳ぐ : 全盲スイマー、自分を超えて世界に挑む。』 木村敬一著 (ミライカナイ, 2021.8) 金髪のバティー教授は、「彼は「チャレンジ・パーソン」よ」と、僕に紹介した。僕は、意味が分からず「彼は、何にチャレンジしているのか?」と、聞くと、一瞬…

【連載第6回】フクロウ館長イチ推しの本

『北岳山小屋物語』 (樋口明雄著 山と渓谷社 2020年) 僕のはじめてのアルバイトは、キャンプ場の番人。県民の森キャンプ場にひと夏、4人の大学生が山小屋に泊り込み、子供会や家族や会社のキャンプの世話をした。たいした仕事はなかった。子供たちと沢登し…

【連載第5回】フクロウ館長イチ推しの本

『街場の文体論』 (内田樹著 ミシマ社 2012.7) 学生は、思う。どういうふうに書いたら、この先生は点をくれるか。「たぶん、これが、合格最低点をクリアしたレポートです、どうか単位をください」と、願いながら書く。読み手に対する敬意のない文章だが、…

【連載第4回】フクロウ館長イチ推しの本

『人生を走る : ウルトラトレイル女王の哲学』 (リジー・ホーカー著, 藤村奈緒美訳 草思社 2021.3) スタートラインに立つ。走る。続ける。そして、ゴールでやめる。勉強も仕事も同じ。始まり、終わりまでやり遂げる。人生も。産まれて、死ぬまで自分の人生…

【連載第3回】フクロウ館長イチ推しの本 

『1分で話せ』(伊藤羊一著 SBクリエイティブ 2018年) 「1分で、簡単な自己紹介と本院を志望した理由と述べてください」 就職面接官の僕は、1000回以上聞いたと思う。学生から「1分でわかりますか?」と聞かれるが、正直何もわからない。でも、その人の1分と…

【連載第2回】フクロウ館長イチ推しの本

第2回:死にたい夜にかぎって (爪切男著 2018年 扶桑社) 「いままで、本気で好きになった人って、どんな人?幼稚園とか小学校時代じゃなくてさ、本気で恋した相手」「そうね~、誰かなあ~~ああ~、やっぱり大学1年生に出会った人かなあ~、いや、そうで…

【連載】フクロウ館長イチ推しの本  

第1回:図書館の神様 (瀬尾まいこ著 2003年) 僕は、図書館では、本を読まない。でも、よく図書館に行く。小学校の頃は、かくれんぼのいい隠れ場所であったし、中学校の頃は内緒の話をする場所で、高校の頃は昼寝の場所だった。浪人時代は、朝から晩まで図…

【予告】「フクロウ館長イチ推しの本」の連載を始めます!

9月から不定期で、本にまつわるエッセイの連載を始めます。執筆者は「フクロウ館長」こと附属図書館長・浜田久之先生! 本の森に棲むフクロウ館長は、本を読むのも語るのも大好き。学生のみなさんに新たな本との出会いを提供すべく、おすすめの本について執…