フクロウ館長イチ推しの本
『「また会いたい」と思われる人』鹿島しのぶ著(三笠書房, 2023.2) 入学おめでとう! がんばりましたね。 あなたはきっと、友達を沢山つくりたいと思っているでしょう。 じゃあまず、この本から読んだ方がいいですよ。 就職おめでとう! これからいろいろ…
『部下をもったらいちばん最初に読む本』 橋本拓也著(アチーブメント出版, 2024.9) この春、若く優秀なA君が部活のトップになった。皆が期待した。しかしA君は、 「えっ、おまえ、まだできないの? 」 「うそ、君、結果出してないわけ?」 等と宣うことが…
『夢をかなえるゾウ4 ガネーシャと死神』 水野敬也著(文響社, 2023.2) あなたは、後悔したことはありますか? ありますよね。 あの時、もっと勉強しておけばよかった。 あの時、もっと優しくしておけばよかった。 あの時、思い切ってやっておけばよかった…
『心配事の9割は起こらない』 枡野俊明著(文庫版, 三笠書房, 2019.9) 明日の朝は、絶対休めない講義だ。 だから遅刻しないようにと、目覚ましを2つかけ、実家の母親に7時に電話をかけてもらうようにした。でももし目覚ましが壊れたらどうしよう、ふたつ…
『遠い山なみの光 新版』 カズオ・イシグロ著 ; 小野寺健訳(早川書房, 2025.6) 長崎の街は三方を山に囲まれ、すり鉢状の底に湖面のような海を抱いている。 海をぐるりと囲んだ山並みから、日は昇り、沈む。日が沈む方の山並みに「稲佐山(いなさやま)」が…
『実力も運のうち : 能力主義は正義か?』 マイケル・サンデル著 ; 鬼澤忍訳 早川書房, 2021.4 「トランプのせいで、相場が急落して、ウン百万損した」 と僕の友人Tは嘆く。 彼はトランプ関税について激しく非難し、スマホの株のチャートを恨めしく眺めて、…
『世界の一流は「休日」に何をしているのか : 年収が上がる週末の過ごし方』越川慎司著(クロスメディア・パブリッシング, 2024) 9月の連休は、どう過ごされたでしょうか? 「休みなんかなかったよ、バイト三昧、いつもと同じ感じ、やれやれ」とぼやいてい…
『選択の科学 : コロンビア大学ビジネススクール特別講義』シーナ・アイエンガー著 ; 櫻井祐子訳(文春文庫, 2014年) 人生は、選択の連続です。 多くの選択肢の中から自ら選び、あるいは他動的な選択の結果、今の自分がここに存在しています。つまり、僕自…
【前回までのあらすじ】 コロナ禍に大学図書館長となった「僕」。「フクロウ館長」と呼ばれ、ベテラン司書の杏ちゃん、新人のシオリちゃんらと様々な取り組みをして、3年が経った。徐々に来館者数は戻り、平常運転に戻りつつあったのだが……。(フィクション…
【前回までのあらすじ】 コロナ、本離れで大学生が来なくなった大学図書館長に任命された「僕」は、フクロウ館長と呼ばれるようになり、司書の杏ちゃん、新人司書のシオリちゃんらと様々な取り組みを始めていた。そして……(フィクションです) 「もう1年が経…
【前回までのあらすじ】 学生が来なくなった大学図書館の復活を命じられた「僕」は、資金・マンパワー不足の中、司書の杏ちゃんらと共に「理想の図書館」を考えるワークショップを開催した。(フィクションです) 図書館の地下で開催されたワークショップは…
【前回までのあらすじ】 フクロウ館長の「僕」は、人が来なくなった大学図書館の改革案を、番人司書「赤毛の杏ちゃん」らと話し合うことになった。(フィクションです) 「僕は司書の皆さんから教えてもらいました。『図書館学の父』と呼ばれているランガナ…
【前回までのあらすじ】 大学の図書館長を命じられ、改革の任務を背負った「僕」だが、図書館の番人司書「赤毛の杏ちゃん」に「フクロウ館長」と呼ばれ、徐々に森の中に取り込まれてゆく…。(フィクションです) 図書の周りの紫陽花の花が開く頃になると、僕…
【前回までのあらすじ】内科医の「僕」は大学図書館長を命じられ、経費削減のためフロント業務の委託契約を見直そうと動くが、司書の「赤毛の杏ちゃん」と対立。そこで、図書館全職員を集め、説得しようとするが・・・(フィクションです)。 話し合いが行われ…
【前回までのあらすじ】 大学病院の内科医である「僕」は突然図書館長を命じられ、経費削減のためフロント業務の委託契約を見直そうと動く。そこで対峙するのは司書を束ねる「赤毛の杏ちゃん」と呼ばれる柴田杏。(フィクションです) 柴田杏は、甲高い声を…
【前回までのあらすじ】 大学病院の内科医である「僕」は、突然図書館長を命じられ、着任初日に掟破りの行動に出る。委託業者との契約を打ち切ると宣言し…。(フィクションです) 僕は、館長に任命された当初叫んでいました。 「『学生のための図書館』とい…
(この物語はフィクションです) 【前回までのあらすじ】 大学病院の内科医である筆者は、突然学長室へ呼ばれ、図書館長を命じられて・・・。 図書館長の辞令をもらい、初めて図書館に行った日は、20XX年の4月1日、新型コロナの第4波の真っ只中。重症者は少なく…
※書評連載「フクロウ館長イチ推しの本」の番外編シリーズ開始! これから5ヵ月にわたって隔週で掲載します。 (この物語はフィクションです) 僕は、大学の附属図書館長の仕事をしています。もうすぐ4年になります。内科医の僕がなぜ?と、思う方もいらっし…
『いつも幸せな人は、2時間の使い方の天才』 今井孝著 (すばる舎, 2024.6) グラスの中の、ソーダの泡がゆっくりと上がってくる。 丸い氷にまとわり、弾けると気持ちいい小さな破裂音が静かな店に響いた。バーのカウンターの向こうには、髪を後ろで結んだ髭…
『幸せはあなたの心が決める』 渡辺和子著(PHP研究所, 2015.9) 幸せになりたい。 もちろん自分だけでなく、自分の家族や友人や仕事仲間や、日本の人々が、海を越えた世界の人々が幸せになってほしい…と願う。年の初めに手を合わせて、今年こそは争いのない…
『地球の歩き方 スイス 2024~2025』 地球の歩き方編集室 (地球の歩き方, 2023.7) 僕は真夏のスイス・チューリッヒの古くて小さなホテルの一室で目覚めた。 エアコンがなくても寝れた…と、カタカタとなる扇風機の音を聞きながらそう思った。 「しかし、スイ…
『スイスの素朴なのに優雅な暮らし365日』 工藤香著 (自由国民社, 2024.3) スイス、チューリッヒ中央駅のカフェに、僕は入った。 13時間飛行機に乗った後、くたくたとなり、とりあえずコーヒーを飲みたかった。駅構内にあるカフェは、日本と変わらない。少…
『超ミニマル主義』四角大輔著(ダイヤモンド社, 2022.9) 「机の上をみれば、その人がわかる」と、良く言われる。 机の上を整理整頓している人は、頭の中も整理整頓されて、仕事が効率的に的確にできる。机の上に書類や本を山積みしている人は、頭の中もご…
『近畿地方のある場所について』背筋著(KADOKAWA, 2023.8) 斜面の上に人が住み、斜面の上に死者が眠っている。 長崎は、そんな街だ。至る所に墓地がある。都会のように大きな墓地公園はない。おそらく、入り組んだリアス式の地形のためだろうが、他にも理…
『最強の食事戦略 : 研究者と管理栄養士が考えた最終解答』 堀口逸子, 平川あずさ著(ウェッジ, 2024.5) 生まれ変わったら、ギャル曽根になりたい、と僕は思う。 理由は簡単で、好きなものを沢山食べても太らない人になりたい(笑)。今でもそう思う。華奢な…
『87歳、現役トレーダーシゲルさんの教え : 資産18憶円を築いた「投資術」』藤本茂著(ダイヤモンド社, 2023.11) 今年、新NISAが始まった。ある学生が「FX」を勉強していると言った。 「FXって株? 危ないんじゃ」と僕が言うと、 「株じゃないですよ」と笑…
『小学生がたった1日で19×19までかんぺきに暗算できる本』小杉拓也著 (ダイヤモンド社, 2022.12) 11×11= 13×15= 17×16= この3問なら15秒程度でとけるようになる本である。う~ん、ずるい! こんなの学校で教えてくれなかった。もし教えてくれていたら、何…
『仕事ができる人が見えないところで必ずしていること』安達裕哉著(日本実業出版社, 2023.11) 「私は、仕事ができる」と、ひそかに思っている人は、たぶん多い。 そういうささやかなプライドがないと仕事は続かない。小さな歯車であっても、「できる人」が…
『冬に子供が生まれる』佐藤正午著(小学館, 2024年) 僕は、UFO(未確認飛行物体)を見たことがある。 小学5年生の冬、夕方5時ごろ、運動場でサッカーの練習をしていた。 「あれ!」 と、友達が北の空を指さした。一斉に見上げる子供たち。円盤状の物体が…
『一日一生』酒井雄哉著(朝日新書, 2008年) ― 言葉が人を支えてくれる ― この度の能登半島地震により亡くなられた方々に深く哀悼の意を表するとともに、被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。 今日紹介する本と僕の出会いは、東日本大震災の時の…