ぶらりらいぶらり:長崎大学図書館ブログ

長崎大学附属図書館からお届けするブログです。 ぶらり、ぶらりと図書館へどうぞ。

読むアート&デザイン

経済学部分館 2階特設コーナーにて、新しく展示を始めました。

読んで鍛える Art&Design
デザイン、イラスト、美術…にまつわる、目にも楽しい図書をそろえています。

IllustratorPhotoshopの使い方、デザインの基本を一から学んだあとは…

レイアウトを見直す本を見て
フォントやカラー、ふちどりなどを少しいじってみましょう。

特にこの「ほんとに、フォント。」「あたらしい、あしらい。」の2冊は、「NG」な例と「OK」な例とを対比させてあるので、チラシ作りなどの参考になりますよ!

日常的にイラストや漫画を書いている人必見!な本も。

「手の描き方」「服のシワと影の書き方」などは、プロに近づける領域です。

筆が速い漫画家・東村アキコ完全プロデュース!
自由に楽しく「キャラ」を描くための漫画ポーズ集もあります。
自分の絵柄を生かしてのびやかなキャラを作りたい、そんな願いに寄り添う本です。

漫画より絵画でしょ、という人にはこちら。

岡本太郎レオナルド・ダ・ヴィンチゴッホなど、
名画とともに、芸術家たちの生きざまも味わっていただければ。

思わず見入ってしまうイラストや絵本の挿絵も。

なかでも私のイチオシは「Osamu's A to Z 原田治の仕事」。

原田治と言えば「オサムグッズ」ですが、オサムグッズ、実家のどこかにありませんか?
1980~90年代にかけて作られた膨大な数の食器や文房具などのグッズは、今見てもすっごくかわいくてポップで…
オサムグッズ全盛期を知っている私などは、昔持っていたバッグやらマグカップやらが載っているのを見て、しばらくタイムスリップ状態。
皆さんも、このアメリカンテイストなイラストを見ると、気分が上がるはずです!

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【連載第33回】フクロウ館長イチ推しの本

『生きかた上手』 日野原重明著 (ハルメク, 2016)

日本の医師といえば、日野原重明先生。105歳まで現役医師だった先生。1911年山口県で生まれ、病弱で赤面症だったが努力家で、現役で京都帝国大学医学部合格。在学中結核に罹患し休学。循環器内科医となり、聖路加病院で働く。

 

1945年に志願して大日本帝国海軍軍医少尉に任官するが、急性腎臓炎のため入院となり除隊。1951年エモリー大学医学部内科に1年間留学……、105歳までご存命であったので、延々と履歴は続くのだが、日野原先生の人生には、山あり谷ありというよりも、劇的な、運命としか言えない出来事が数々起こる。音楽好きの先生は、心音の研究で、戦前になんと、アメリカの有名雑誌に掲載されている(Shigeaki Hinohara, "Systolic gallop rhythm" American Heart Journal, vol. 22 issue 6 (1941), 726-736)。でも、京都大の内科教授のポストを断ったそうだ。1970年には、よど号ハイジャック事件の乗客となった(僕は、かすかに覚えている)。世界中が大騒ぎした事件だ。この事件により、日野原先生の人生観が変わったそうだ。さらにいろいろあるが、なんといっても、1995年オウム真理教が起こした地下鉄サリン事件の時に、聖路加病院の院長として病院を開放し、トリアージをして640名の治療にあたったことは、忘れてはならない事実だ。

 

以上は、ウィキペディアを参考に書いたが、以下は僕の個人的体験だ。

 

実は、日野原先生には3回お会いしたことがある。

日野原先生は、いろんな分野に多大なる貢献をされているが、医者や医療者を育てるための「日本医学教育学会」という学会の設立に大きく関わられている。だから、その学会には、日野原賞という学会貢献者に贈られる賞がある。毎年ではないが、医学教育学会で日野原賞の授与式や特別講演をなさっていた。

 

僕はたぶん2000年前後にその講演を聞き、2006年には少人数の教育ワークショップ(富士研)で先生の講義をお聞きした。3度目も、その後の医学教育学会で講演を聞き、写真を撮らせて頂いた。言葉を交わすことはなかったが、伝説の人と会ったという感激で胸がいっぱいだった。正直、歌ったり、踊ったり(ミュージカルにも出演)する90歳超えのこの人は本当に人間か? サイボーグではないのか? と思った(笑)。あと、話がかなり具体的で、実務的なことも話されたことを覚えている。例えば、教育にかかるお金や人材のことなどを具体的な数字で話されたのは、ちょっとびっくりしました。ああ、日野原先生は、現役の医療者なのだ、と思った。

 

今日紹介する『生きかた上手』は、2001年に発行され、ベストセラーとなった本だ。累計240万部というから凄い。内容はタイトルの通りだ。当時、高齢者はまだ「老人」と呼ばれていた頃だ。年老いた人は、病気になって弱っていって、寿命を全うするのが当たり前で、その他は何もない…みたいな感じだったと思う。少なくとも、30代の僕はそんなふうに思っていた。この本は、そんな考えをひっくり返す本だった。だから、ロングセラーとなったのだろう。要するに、生きることには終わりはない、前を向て歩いていいのだ、というメッセージだと思う。

 

以下の目次だけ見ても、内容は想像つくと思う。

  1. 何事もとらえかた次第
  2. 長生きはするもの
  3. 寄り添って生きる
  4. いきいきと生きる
  5. 治す医療から癒す医療へ
  6. 死は終わりではない

 

かなり具体的な内容に踏み込んでいるので、若い人にもきっと面白く読めると思う。医療者を目指す人には、ぜひ読んで欲しい。

 

さて、最後は宣伝。いや、この宣伝のために、この本を選びました(笑)。

なんと、なんと、日野原先生らが創設した日本医学教育学会の学術大会が、2023年7月28日~29日、長崎で開催されます!(拍手)

 

会長は、僭越でございますが、図書館長にして医学教育専門家であります浜田久之が務めさせて頂きます(拍手、ありがとうございます(笑))。

 

実行委員長は、若手ホープの松島加代子教授であります。ぜひぜひ、ホームページにアクセスして楽しんで頂ければ幸いです!

www.c-linkage.co.jp

 

ホッホホ~~~。市民公開講座もあります! 出島メッセで待ってるよ~~。

 

▼所蔵情報

生きかた上手 | 長崎大学附属図書館 OPAC

 

▼これまでの書評はこちらから読むことができます。

booklog.jp

 

【黒にゃんこ司書のつぶやき】

こんにゃちは。黒にゃんこ司書です。今回はフクロウ館長憧れの人・日野原先生のご著書でした。いつもよりさらに熱を帯びた感じから、憧れ度合いが伺えます。今回紹介するにあたり図書館で購入した本は2013年発行の新訂版ですが、冒頭に掲載されている日野原先生による「新訂版に寄せて」という文章は101歳の時に書かれたものです(驚愕)。医療者以外の私たち一般人にも感じ入る言葉が詰まった本書、ぜひ手に取ってみてください。それじゃ、またにゃ~♪

医学分館に、図書パンが現れた!!

医学分館で今ではすっかりお馴染みの自動販売機。

 

この春からリフレッシュコーナーが利用再開となり、

飲み物・文具の他、お菓子も買えるようになったことは以前ブログでもご紹介しました。

リフレッシュコーナーと自動販売機 - ぶらりらいぶらり:長崎大学図書館ブログ

日々たくさんの方から利用されているようで、嬉しい限りです。

 

そしてこのほど、この自動販売機の商品に「図書パン」が入ることになりました。

 

 「図書パン」とは?

  図書館オリジナルの「図書」の焼き印が入った「あんパン」です。

 

図書館 de 図書パン!(経済学部分館) - ぶらりらいぶらり:長崎大学図書館ブログ

 

これまでは経済学部分館限定でしか買えなかったのこの「図書パン」ですが

医学分館でも買うことができるようになりました!!

(ドンツク、ドンツク、イェーーーイ🎉)

一番上の段の真ん中です

但し医学分館では

「水曜午後~金曜お昼頃までの販売。数は多くて4個」という、まさに限定商品です。

ゲットできたらラッキー な気がしませんか?

 

激レアな「図書パン」、見かけたら是非手に入れてみてください。

いいことあるかも~☆

派手さのない、素朴なパッケージが味わい深い

甘さも控えめで美味しいですよ♪

 

 

MJ

【第86回展示】IMPACT OF COVID-19 コロナ禍を図書で振り返る

早くも梅雨入りして、蒸し暑い日が続いていますね。
何となく身体がだるいなぁ…と感じる人も多いと思いますが、無理せずぼちぼち乗り切っていきましょう!

さて、今回の展示は『IMPACT OF COVID-19 コロナ禍を図書で振り返る』と題して、「新型コロナウイルス」の関連本を集めました。
経済学部分館の展示「コロナ5類へ。コロナ禍の3年間を振り返る」の中央図書館ver.です。

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【第86回展示】
IMPACT OF COVID-19 コロナ禍を図書で振り返る
期間:2023年6月5日(月)〜
場所:中央図書館2階展示コーナー
https://booklog.jp/users/nagasakilib?category_id=3491046&display=front
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新型コロナウイルスパンデミックにより、私たちの生活は大きく変わりました。
感染症法上の位置付けがインフルエンザと同じ5類に引き下げられ、コロナ前の日常を取り戻しつつある今、この機会にコロナ禍の3年間を振り返ってみませんか?
様々なジャンルの本が揃っているので、ぜひ手にとってみてください!

 

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展示「梅雨の季節に読みたい本」


今年は例年よりも少し早い梅雨入りでしたね。

文教キャンパスのアジサイもちょうど見頃を迎えています。

 

さて、中央図書館では、そんな梅雨の季節にぴったりの新しい展示を始めました。

カウンター前展示「梅雨の季節に読みたい本」

期間:2023年6月2日~

場所:中央図書館カウンター前 エレベーター隣

今回の展示では、

・雨の日が舞台の本

・雨の日に読みたいしっとり落ち着く本

・梅雨のジメジメを吹き飛ばすような爽やかな本

などなど、梅雨の季節にぜひ読んでほしい本をピックアップしています。

ぜひ梅雨のお供にどうぞ。

 

しばらく雨が続きます。雨の日に本を持ち歩くときは、ビニール袋などに入れて濡れないようにご注意ください。

本を片手に、楽しい梅雨の季節を過ごしてくださいね。

 

 

雨の日はLibrariEで本を読もう!

今年は少し早い梅雨入りとなりました。

これからしばらくはジメジメした鬱陶しい日が続きますね。

梅雨の時期、図書館に本を借りに行きたいけど、外に出るのが億劫だなと

思っている人は、LibrariE(ライブラリエ)を使ってみませんか?

LibrariE(ライブラリエ)は電子図書館サービスです。

インターネット上でフルテキストを閲覧できるので、

お家にいながら本を借りて読むことができます。

使い方は、図書館のホームページの「資料の検索」から「電子ブック」をクリックし、

LibrariE(ライブラリエ)をクリックします。

 

 

 

 

LibrariEのページが開いたら、「学認はこちら」から長大ID、パスワードで

ログインすると電子ブックの貸出ができます。

 

 

貸出冊数は3冊、貸出期間は2週間です。返却は貸出から2週間経つと

自動返却されるので便利です。

LibrariEには最新の就活の本やTOEIC、英検などの語学の本が豊富なので、

いつでもお家で就活対策や語学の勉強ができます。

また、電子ブックだけでしか読むことができない本があるのもおすすめです。

雨の日はLibrariE(ライブラリエ)で読書を楽しんでみてはいかがでしょう。

 

福田



 



 



 

やめる!

今日5月31日は、WHOが制定した、世界禁煙デーです。

何かを習慣にするのも難しいけれど、くせになってしまっていることをやめるのもまた難しいですよね。今日は、やめたい何かをやめるために、背中を押してくれるような本を紹介します!

 

 

まずはこの本を。本当にしたいこと、するべきことを後回しにしたりしていませんか?先延ばしをやめたいあなたにオススメの本です!「やらなくちゃ!」と気合をいれてからようやく取り組むのではなく、すぐやる脳と体に変身できますよ。

書名:すぐやる! : 「行動力」を高める"科学的な"方法 / 菅原洋平著

請求記号:498.39||Su28

図書ID:2150949

配架:医学分館2F:図書

https://opac.lb.nagasaki-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB22035203

 

 

続いては、ノートへの記入を利用してやめたい習慣をやめる、というこちらの本を。例えば、ダラダラSNSやゲームをして時間をつぶしてしまったり…。やめたいことについてノートに書くことで現状を見つめ、代替行動を見つけて、自分の時間を取り戻しましょう!

書名:脱ダラダラ習慣!1日3分やめるノート : 自分の時間を取り戻す「行動の心理学」 / 中島美鈴 著

請求記号:146.811||N42

図書ID:1622406

配架:中央館1F:ラーニングコモンズ

https://opac.lb.nagasaki-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/NB00783137

 

 

次はこちら。努力をやめる!?ちょっとビックリするタイトルですが、それは意味のある努力か、見つめ直してみましょう。潜在意識・自分の本音を見つめ、苦しい努力はせずに具体的にすべき行動をみつける、それが夢をかなえる早道なのだそうです。

書名:努力をやめるノート : 自分の本音と対話すれば最速で目標が達成される / ジョイ石井著

請求記号:159||J66

図書ID:1608733

配架:中央館2F:開架

https://opac.lb.nagasaki-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB29257214

 

 

最後は、この本を。イエスマン、やめてみませんか?こども向けの本ではありますが、ものごとに対する「同意」をする際に自分に正直になること、人にも「同意」を得てから何かをすること、それらはとても大切なことだと教えてくれる本です。人付き合いにも役立つ本だと思います。

書名:子どもを守る言葉『同意』って何? : YES、NOは自分が決める! / レイチェル・ブライアン作 ; 中井はるの訳

請求記号:368.6||B73

図書ID:1615932

配架:中央館2F:開架

https://opac.lb.nagasaki-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BC03524403

 

 

今度こそ、やめたいと思っているあれこれ、やめられるかも!?だれかの力を借りるのも手ですよ。長崎大学にある、学生何でも相談窓口など(下記URLです)も利用してみてくださいね。

https://www.nagasaki-u.ac.jp/ja/campuslife/life/advisement/any/index.html

 

So22