9月12日(金)から14日(日)まで、天皇皇后両陛下ならびに長女愛子さまが、長崎をご訪問されます!
「ながさきピース文化祭2025」の開会式にご出席されるほか、被爆80年関連の慰霊・慰問を重きに置かれたスケジュールが組まれていて、ご一家の平和への思いの強さを感じます。
その天皇陛下が、20代だった1980年代に、イギリス・オックスフォード大学に留学された、およそ2年4か月の思い出を記した著書「テムズとともに」。

「テムズとともに 英国の二年間」徳仁親王(なるひとしんのう)著
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初版は1993年ですが、刊行から30年たった2023年に復刊されました。
この本を読んで一番印象的だったのが、陛下のポジティブな学生生活です。
英語の勉強に研究にとお忙しい最中にも、学友たちや先生方と頻繁にティーやパブでのひとときをお過ごしになり、お得意のテニスでは学友たちと試合を楽しまれることも。
ほかにも、学生主催のコンサートではヴィオラ奏者として参加されたり、夕方にはジョギング、時には登山にも挑戦されていて…
色々な場面で活躍される姿に、陛下の、飾らない社交的なお人柄が感じられます。
もちろん天皇家のプリンスなので、留学中は、ロンドン警視庁の警護官が付いていますし、今は亡きエリザベス女王陛下からティーのご招待をお受けになる等、高貴な場面も多々登場します。それでも、ほぼ毎日学食でお食事されているし、風呂のお湯が出ないのにはほとほと困った、という「イギリスあるある」な寮生活をお送りになっている場面などは、親近感を持って読むことができます。
陛下はオックスフォードで『十八世紀のテムズ川の水運』を研究対象に選ばれました。その経緯について、こう述べられています。
「そもそも私は、幼少の頃から交通の媒介となる『道』についてたいへん興味があった。ことに、外に出たくてもままならない私の立場では、たとえ赤坂御用地の中を歩くにしても、道を通ることにより、今までまったく知らない世界に旅立つことができたわけである」(p.149-150)。
研究のために、1800年代の新聞を一枚一枚めくりながら必要箇所をメモされた、というオックスフォード大学内の「ボドリアン図書館」(ハリー・ポッターの映画ロケ地で有名)については、その概略や使用許可証を受け取ったときのことなどにも触れられています。
オックスフォード大学のことや「カレッジ制」についての説明もあるので(これがまたハリー・ポッターの世界と被っていて興味深い)、イギリス留学を考えている学生などにもおすすめです!
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