今回の学長の訪問は、2005年から継続して行われている長崎大学ケニアプロジェクトのさらなる発展のために、ケニアの協定大学やケニア中央医学研究所やJICA等の関連機関との協力協定の締結等を目的としています。弾丸ツアー的な強行スケジュールですが、浜田館長の教え子でもあるケニア拠点の副拠点長の齊藤先生にレポートしてもらいます! 浜田館長は、zoomで、ケニア在住の齊藤先生と日頃より連絡を取り合っているそうです。
浜田館長 しっかり、頼むバイ!
齊藤先生 了解です!
https://www.tm.nagasaki-u.ac.jp/nekken/facilities/project-k.html
【マジか!予定全部キャンセル泣】
<到着>
ケニアの長崎大学研究拠点で感染症の仕事をしている
副拠点長の齊藤信夫先生は、7月14日の夕方、
ジョモケニヤッタ国際空港へ永安学長をお迎えに。
齊藤先生 お疲れ様です!
永安学長 ありがとう、ご苦労様。ナイロビは、意外と寒いね~
齊藤先生 はい、標高が1700mの高地ですから、1年を通して、
15度~25度なんですよ。ところで、学長、お腹空きましたでしょう?
と、ご一行は、ナイロビ市内のレストランへ。
永安学長 お~、いろいろめずらしいものがあるね~
齊藤先生談:
みんなで、ウガリ(ケニア主食 トウモロコシから作った白いもの)、
魚(ティラピア)、ヤマチョマ(羊のケニア風焼き肉)、
スクマウィキ(葉っぱの料理)を食べました。
学長もケニア流に、手でウガリを上手に食べていました。
とても美味しかったとご満悦でした。
長旅にも関わらず、学長は、いろいろとケニアについて
学長特別補佐(海外拠点研究担当)(金子聰先生)
ケニア拠点長(井上先生)に聞いておられました。
<ケニア視察1日目>
齊藤先生は、この日の早朝から、不安げに、研究所近くの自宅で、テレビを観ていました。
スマートフォンで情報をチェック。
マズイ…、どうしよう…。
テレビには、プラカードを持った人々が何かを叫んでいます。
スマートフォンが鳴りました。日程を調整してくれていたスタッフからです。
「観てましたか…、マズイですよね。ケニヤッタ大学の近くでデモやってますからね…。たぶん、通れないですよね。よくはわかりませんが、ケニア政府が増税すると発表して、若者を中心にデモが起こったみたいですね…、死者もでています。よりによって、こんな日に…」
そうなんです、今日は、永安学長が、ケニヤッタ大学を表敬訪問する予定だったのですが…
「予定を変更するしかないですよね…」
と、いうことで、急遽予定が変わりました。
〇ケニア拠点オフィス・ラボ訪問・見学
井上拠点長より、ケニア拠点について説明、ラボ見学
これまでの長崎大学熱帯医学研究所ケニア拠点の歴史
長崎大学ケニア拠点が、ケニア中央医学研究所(ケニアの中央医学研究所)の設立から、これまでに関わった歴史。
ケニア拠点でのプロジェクトを説明。
ケニア拠点では、ナイロビの中央研究拠点のほか、地方にも4つの研究フィールドを運営している。現地スタッフは60名を超え、マラリア、ウイルス性出血熱、住血吸虫症、結核、スナノミ症、地域での人口動態の研究など多種多様な研究を行っている。
また、熱研だけでなく、工学部や水産学部など他の学部がケニアで実施する研究や教育のサポートも行っている。
永安学長もケニア拠点のラボのレベルの高さに驚かれる。
〇日本人スタートアップ企業 Connect Afya を見学
https://incubatefund.com/portfolio/connectafya/
急遽時間が空いたため、見学。
Connect Afyaは若手日本人、代表取締役:嶋田庸一氏がアフリカでの医療アクセス向上に取り組むスタートアップ企業である。ケニアでの民間医療企業を日本人若手が経営していることも驚きであるが、そのラボ規模の大きさに学長は驚かれた。今後このようなスタートアップ企業と長崎大学の共同研究も視野に入れていく必要があると考えられた。
〇JICAケニア事務所訪問
ケニアにおけるこれまでの協力関係に対する謝意の表明と今後の連携推進に対する意見交換等を行いました。
長崎大学の売り(医学だけでなく、水産、工業)などをアピール
「こんにちは、長崎大学のみなさんですか?」
偶然、日本語で話しかけてきたこの女性は、長崎大学の大学院で学んだ経験のあるケニアの方。
実はこのケニア人、日本に初めて来た際に体調を崩し、大学病院に入院、
その時の主治医になったのが齊藤であった。偶然の出会いに皆驚いた。
ケニアで頑張っている様子です。
「また、長崎に遊びに来てくださいね」
と、学長も笑顔でお答えしました。
(2回目へ続く)