ぶらりらいぶらり:長崎大学図書館ブログ

長崎大学附属図書館からお届けするブログです。 ぶらり、ぶらりと図書館へどうぞ。

個人的なことは政治的なこと―「ジェンダーギャップを考える」

先週、世界経済フォーラム(WEF)から、各国の男女格差の状況をまとめた「Global Gender Gap Report 2025(世界男女格差報告書)」が発表されました。
日本の順位は…調査対象148ヶ国中118位。今年は特に「政治」「経済」の項目で低いといいます。確かに、テレビなどで見かける各府省庁の大臣や大企業の社長たちのほとんどが男性ですね…。

現在、経済学部分館では、「多様性」をテーマに集めた本を、1階の展示用ブックトラックに展示しています(詳細をお知りになりたい方は6月6日(金)のブログをお読みください↓)。

「多様性」について考えてみませんか - ぶらりらいぶらり:長崎大学図書館ブログ
今日はその中から「ジェンダーギャップ」について考える本をご紹介します!

「マチズモを削り取れ」武田 砂鉄 著 367.21||Ta59  3188875

「マチズモ」という言葉をご存じですか?「マッチョ」を語源としたこの言葉、「男性優位主義」を指すそうです。
都会で満員電車に揺られて出勤する女性は、日々痴漢の恐怖から逃れられない…。「いつになったら女性は楽になるのでしょう?」という問いが胸を苦しくさせますが、この本では、男性である著者が、日常に転がるマチズモをしつこいほど問題視してくれていますよ!

「女の国会」新川 帆立 著 913.6||S64 3192881

「女に生まれてごめんなさい」という遺書を残し、女性国会議員の朝沼(あさぬま)が自殺した。「性同一性障害特例法」の改正案を推していた朝沼の死の真相に迫ろうと、国会議員、議員秘書、そして新聞記者である女性たちが立ち上がる―。

先月、山本周五郎賞を受賞した、トランスジェンダージェンダーギャップ問題に触れたミステリー小説。主人公たちは、セクハラ・パワハラに耐えながらも、くじけずに男社会に切り込んでいきます。

夫婦別姓―家族と多様性の各国事情」栗田 路子ほか著 324.87||Ku67 3189018

日本では、「夫婦同姓」が法律で義務付けられていますが、対して、各国の現状はどうなのでしょう?
英国の場合、結婚後の夫婦の姓は「同姓も別姓もありだし、二人の姓を連結することも新しい姓を作ることもできる」そうです。
早くも1950年から夫婦別姓を導入しているのは中国。あの毛沢東(マオ・ツォートン)の妻ですら、「名前は生涯を通して『江青』(ジャン・チン)で、一度も『毛青』になったことはない」とのこと。
各国の結婚やジェンダーに関する考え方を学びつつ、日本が抱える課題について向き合ってみませんか。

以上、紹介したのは3冊ですが、ジェンダー問題にとどまらず、性的マイノリティや外国人就労者、同性婚など、多様な価値観への理解が求められる現代社会。
皆さんの未来のためにも、展示コーナーにある本から、「多様性」についての視野が広がることを願っています。

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