ぶらりらいぶらり:長崎大学図書館ブログ

長崎大学附属図書館からお届けするブログです。 ぶらり、ぶらりと図書館へどうぞ。

レポート・論文作成の味方に!

附属図書館3館では、4月から6月にかけて初年次学生のための「資料収集ガイダンス」を実施中です。経済分館では、これとは別に2~4年のゼミ生向けや院生向けの資料収集ガイダンスも行っています。

どちらの資料収集ガイダンスでも、図書や文献(論文)の探し方やデータベースの使い方などを
お話ししますが、これらはあくまでも情報収集のための「道具の使い方」にすぎません。
学生の皆さんがいざ「レポートや論文を書く」となったとき、一番頭を抱えてしまうのは
「何を」「どう」書いたらいいのか、ということではないでしょうか。

そんなときには経済分館2階の「卒論レポート作成コーナー」へ行ってみましょう。
場所は、2階に上がって正面のOPAC端末のところから奥に進んだ壁側の書架です。
黄色いシールの背ラベルが目印です。

OPACから少し奥に入って…

黄色い見出しと背ラベルシールが目印です。

ここには、レポート作成に役立つ図書が並んでいますが、このなかからいくつかご紹介しましょう。

『リサーチのはじめかた : 「きみの問い」を見つけ、育て、伝える方法
/ トーマス・S・マラニー, クリストファー・レア著 ; 安原和見訳』 002.7||Mu29

多くの人が論文を書くことの入り口として、「何々について」というテーマが決まればOKと思っているのではないでしょうか。しかし、(著者曰く)本当に必要なのはテーマではなく「問いをたてる」ということなのです。もっと易しい言葉にすると、自分のなかにある「やりたいことを見つける」ということになるでしょう。

この本は「やってみよう ― 自分自身を検索する」から始まって、自分の中にある興味や関心を
見つけ、育てていくための具体的で実践的なアプローチを示しています。
自分は何に興味があって、どんなことを考えてその答えを探したいのか…。
論文作成のはじめの一歩が踏み出せないとき、参考にしてみてはいかがでしょうか。


また、資料収集ガイダンスでは、「引用と著作権について」や「引用文献・参考文献リストの書き方」という内容もお話ししますが、限られた時間の中では、なかなか十分な内容をお伝えできていません。
そこで、その部分をもっと詳しく解説してくれる本をご紹介します。

『レポート・論文をさらによくする「引用」ガイド / 佐渡島紗織 [ほか] 著』
377.15||W46

この本がお伝えしているのは「どんな時にどういう引用をすると、あなたの論文はもっと良くなるか」ということです。「自分の主張の理論的背景を説明したい」「異なる視点を示したい」など具体的な例をあげて、その方法を解説しています。「引用」というワザを使うことであなたの文章の表現力や説得力が格段に上がるでしょう。
ほかにも、引用する文献をどういう基準で選んだらよいかや、引用文献・参考文献リストの書き方(書式)もたくさんの用例をあげて解説しています。おすすめの1冊です。

「卒論レポート作成」コーナーには、書き方のノウハウをお伝えする本が、他にもたくさんあります。
あなたのお悩みを解決してくれる本もきっと見つかるはずです。

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