長崎八景という長崎版画があります。
これをテーマとした講演会が8月24日に経済学部分館で行われました。
講演いただいたのは教育学部の中島貴奈先生です。
拝聴したのは16名の方々。
長崎八景とは,立山秋月・神崎帰帆・市瀬青嵐・愛宕暮雪・笠頭夜雨・稲佐夕照・安禅晩鐘・大浦落雁です。
それぞれの光景が思い浮かびますか?
“?”と思う方にはこちら↓↓↓↓を。
長崎版画にしては色彩鮮やかで江戸版画や浮世絵っぽいでしょ。
江戸で修行した長崎の磯野文斎というひとが長崎・今加治屋町にあった大和屋から出版したものです。
中島先生の講演は,➀長崎版画「長崎八景」とは ②日本各地にある「○○八景」 ③「長崎八景」はどのようにいつ誰によって選定されたのか ④長崎八景は真景なのか などの内容でした。
中でも真景なのかを古写真と対比したのは面白かったです。
長崎八景の絵柄は本当に正しいのかというもので,古写真を並べてみると概ね合致しているようです。別な作品からインスパイアしているような構図もあったり。
とても解りやすく,平易にお話しされて,ためになる充実の90分間でした。その後の質疑応答も活発に行われて約2時間はあっという間でした。
最後に宣伝を2つ。
この講演会は,経済学部分館のリニューアルオープン1周年記念イベントとして,長崎学資料展示室で開催中の「長崎の版画」展の関連企画として行いました。
版画展はまもなく8月31日で閉会しますのでまだご覧になられていない方はお急ぎを。
https://www.nagasaki-u.ac.jp/ja/event/event1402.html
また,先頃,正式に本学附属図書館の組織となった「地域文化研究会」(長崎大学教員で構成する長崎に関する研究活動グループ)の初イベントも兼ねていました。
地域文化研究会は活動の一環として,『今と昔の長崎に遊ぶ』という17篇の論題が載る書籍も出版しており,中島先生は長崎八景に関する1篇を書かれています。
絶賛発売中ですので是非読まれてください。
https://www.amazon.co.jp/dp/479850310X/
敬・天・愛・人