皆さまからのご支援を得て、いよいよ本学のキュンストレーキ補修プロジェクトが始動します!
その第一段階として、先日、内部構造を把握するためのエックス線検査を実施しました。
一口に「補修」といっても、簡単なことではありません。
165年以上も前に製作された模型ですので、もちろん説明書もありませんし、原爆であらゆる資料を失っているため、どのような製法が用いられ、どのような留め具が使われているのかといったことも、これまでは確かめ得ることが出来ませんでした。
今回の検査で、本体を支えていると思われる支柱の素材、形状、長さが明らかになれば、その支柱が内部にどのように関わっているのか、今後どのような補強が必要になるのかも見えてきます。
メディアの方もたくさんお集まりいただいた中、約13年ぶりにキュンストレーキが保存箱から取り出されます。私も固唾を呑んで、その瞬間を見守りました。

せっかくの機会なので、まずはここで身長測定♪

もともと特に小柄な作りの当館のキュンストレーキですが、手元の記録のとおり、本体の高さは110cmで、三脚の台座を含めると125cmでした。
そして、ついに!本日の主役「エックス線照射装置」の登場です!

キュンストレーキの背面(黄色いリボンの裏側)に垂らしたフィルムに照射し、感光させることで画像化します。
エックス線は赤い点の部分から照射されるらしいのですが、見た目にはまったくわかりません。ピカッと鋭く光ったりもしません。ボタンを押して数秒で終了です。
※エックス線照射にあたっては、全員が部屋から退出し、装置から十分な距離を取った状態で実施しています。
基本的にレントゲン検査と同じ仕組みなので、冷静に考えればわかることですが、なぜか勝手に派手な映像を想像していたので、意外と控えめだな、、、と思いました(笑)
照射したフィルムを持って作業車へ移動。エックス線が照射された部分を可視化し、定着させたあと、水洗いをします。
そして、均一な光を照射するフィルム観察器に置いた画像がこちらです。

これを見た私の第一声は、語彙力低めで大変恐縮ですが、「すごい!きれい!」でした。
製作から165年以上経過していますし、原子爆弾も浴びていますので、「内部はスカスカの空洞だらけで、ボロボロかもしれない、、、」と勝手に心配していたのですが、それが全くの杞憂に終わるほど、美しいキュンストレーキの姿がそこに映し出されていました。
これまで当館のキュンストレーキの製法については、針金等で形作ったうえに、紙繊維を被せたハリボテ構造であると伝聞されてきましたが、この画像を見る限り、確かに細い針金のようなものは見えるものの、形体そのものが針金等で形作られているわけではなさそうです。
まだ、すべての検査結果画像がこちらに届いていませんので、この点についても今後さらに検証を進めていく予定です。
検証結果も含めプロジェクトの進捗状況は、随時こちらのブログで報告していきますので、引き続きよろしくお願いいたします♪
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