『超ミニマル主義』四角大輔著(ダイヤモンド社, 2022.9)

「机の上をみれば、その人がわかる」と、良く言われる。
机の上を整理整頓している人は、頭の中も整理整頓されて、仕事が効率的に的確にできる。机の上に書類や本を山積みしている人は、頭の中もごちゃごちゃで、仕事ができない。同様に、鞄(バック)の中を見たら、財布の中をみたら、部屋の中をみたら、その人そのものがわかる…と、ビジネス書やネット等に書いている。
多くの人がそういうのだから、当たっている部分はあると思う。
僕の経験上もやはり、整理整頓している人はメールの反応も早いし、仕事も的確で、人からの信頼度も高いと思う。仕事ができる人も多いような気がする。しかしながら、現状を打破するような力を持った人は、ある意味型破りだから、机の上の整理整頓なんて気にしてないような気もするのだが…。
さて、今日紹介する本は、<超>がつくミニマル主義の人の考え方と実践を紹介する内容だ。著者の四角大輔さんについては、僕と同様ほとんどの人が知らないと思うが、男性デュオ・CHEMISTRYや女性ボーカリスト・綾香やSuperflyはご存じであろう。著者は、彼らを売り出してスターダムに押し上げた敏腕プロデューサーである。
超多忙な業界のトップランナーとして、仕事の効率化を進めて、9連休の休暇を年何回も取れるようにスケジュールを調整し、リフレッシュされてさらにクリアになった頭脳でどんどん仕事をやる人だ。
だから、持ち物(財布、鞄、書類、名刺)を極限まで軽量化し、さらに、机の上、スマホの中、PCの中までを軽くする。その上、部屋を軽くし、スケジュールやタスクの軽量化を図って、自分の人生までも軽くしてフリーランスになる…という、とんでもない物語のようなものなのだが、完全にノウハウ本である。財布の軽量化の仕方や、Googleカレンダーを使ったスケジュール調整の仕方など、すべて具体例が示されている。
どの分野でも働き方改革を求める声は高いが、この本は参考になると思う。学生の皆さんは、将来とても役に立つと思う。断捨離をしたい人は、彼のやり方に学ぶべきだろう。
「人は行動して初めて、人生を変えることができる」
「仕事を愛せずに、人生は愛せない」
究極に無駄なものを捨てて、超ミニマルとなった彼の、最後のページの言葉が胸を打つ。結局は、仕事だと思う。沢山の多様な仕事を楽しく面白くするために、様々なことを軽量化するんだと思う。それが、人生の豊かさにつながると思わせてくれる本だ。
僕自身の机の上はどうかと言うと、山積みではないが、極端に整理整頓されているわけでもない。まあ、普通と思う。部屋はどうかというと、一応僕も管理職だから病院に個室があったのだが、あまり必要性を感じず、今は研修医の談話室になっている。図書館にも館長室があるが、フクロウ館長に占領されてしまっている(笑)。ホ~ホッホホ~、次回をお楽しみに!

▼所蔵情報
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