片淵キャンパスの癒しポイントといえば、生協前のお庭です。
いつ行っても数匹の猫たちがいて、
じゃれ合ったり、お昼寝をしたり、のんびりと気ままに過ごしています。
お昼休みなどに、撫でたり草の葉っぱでじゃらしてみたりして
猫と遊んでいる学生さんもよく見かけます。(癒しですね)
古くから猫は、人の生活のすぐそばにいる身近ないきものでした。
平安時代に書かれた『日本霊異記』の中にも「猫」にまつわる話がでてくるそうです。
そんな古今東西の本の中に登場する猫たちを集めたのがこちらの本、
『名作には猫がいる Literary Cats』
ジュディス・ロビンソン スコット・パック著 駒木 令訳 経済分館(新着図書)
この本にはたくさんの猫が紹介されています。
児童文学でもおなじみの『長靴をはいた猫(シャルル・ペロー)』や
『不思議の国のアリス(ルイス・キャロル)』のチェシャ猫もいます。
私のお気に入りは、主人公と一緒に時空を超えて旅するSF小説のなかの猫、
『夏への扉(ロバート・A・ハインライン)』のピートです。
また「作家とその猫」の項では、猫を愛した作家とその猫たちとの
ほのぼのとしたエピソードも紹介されていますし、
日本の作家の作品からは『旅猫リポート(有川浩)』や
『世界から猫が消えたなら(川村元気)』なども紹介されています。
愛らしく、癒される存在でありながら、
ときには魔力や神秘性とも結びつけて語られることもある猫。
どんな時代、どんな国の人でも猫に様々な魅力を感じるからこそ
こんなにたくさんの文学の中に猫がいるのだろうと思います。
猫好き…ではない方にも! おすすめの1冊です。
Rig