年が明けてから、ずっと熱い日がつづいております。
え?寒いの間違い?
いえいえ、スポーツ熱が熱いのです!
1月7日の経済学部分館のブログにもあったように、三が日は駅伝が目白押しでした。また、全国高校サッカーや全国高校ラグビーなどの各恒例の大会が行われ、海外では年末年始を挟んだスキージャンプの「ジャンプ週間」で小林陵侑選手が総合優勝を果たし話題を呼びました。
テレビのスポーツニュースで、熱い戦いが繰り広げられたことが報じられると、とてもワクワクしてきます。
「自分には、こんなに何かに打ち込めるものがまだ無いなぁ」と感じたり、「部活に熱中した高校時代を思い出すなぁ」と懐かしく思い出したり、思う所は人それぞれでしょう。
そんな熱い体験を、小説では追体験することができます。
『チーム』 堂場瞬一著 所在:医学分館1Fひとやすみ文庫(図書ID:2153656)
日本一有名な駅伝と言ってもいい箱根駅伝。その出場を賭けた予選会で敗れた大学から、選手1名ずつが集まって学生選抜チームが構成されることを知っていますか?一度夢に破れた選手たちがこのチームの中で何を見出すのか、その心の葛藤に、スポーツの経験がなくとも胸が熱くなります。
スポーツ系小説にはあまり食指が動かないなぁ…という方には、友情の熱さを感じられる歴史小説のおすすめ作品を。
『第九軍団のワシ』 ローズマリ・サトクリフ作 ; 猪熊葉子訳
所在:医学分館1Fひとやすみ文庫、中央館2F開架(図書ID:2153662、1568479)
舞台は古代ローマ帝国時代のブリテン島。幼いころに行方不明となった父の率いる第九軍団とその象徴たる〈ワシ〉を探すため、マーカスは奴隷のエスカとともに危険な旅に出ます。父の軍はなぜ消息を絶ったのか?異民族同士が争う時代にあって、ローマ人とブリトン人、主人と奴隷という立場の違う二人が、本当の親友となれるのか?サスペンス要素も強く、手に汗握る熱い展開にハラハラさせられます。
まだまだ寒さのつづく冬、心を熱くさせる小説に手をのばしてみませんか。
K.O