ぶらりらいぶらり:長崎大学図書館ブログ

長崎大学附属図書館からお届けするブログです。 ぶらり、ぶらりと図書館へどうぞ。

社会を変える力

昨年11月から12月にかけ、経済学部で行われた公開講座
「ひと・こと・もの・お金の循環について考える」に参加しました。

https://www.nagasaki-u.ac.jp/ja/guidance/kouhou/press/pdf/366file1_20231101160237.pdf

経済学部の山口純哉先生が主催しているこの講座、
「循環型社会」や「持続可能な社会」を見据えた経営や運営に携わる
外部講師3名の話が聞けるという、なんとも贅沢な時間でした。

食の安全、ゼロウェイスト(ごみゼロ)を掲げたまちづくり、などの課題に、
講師たちがそれぞれ本気で取り組んでいることが、私たちを興奮させたのだと思います。

受講生はオンラインも含めて80名。
フランスに留学中の学生なども質疑応答に参加していました。

こんな有意義な講座を、ただ聞いて満足しているだけではもったいないので、
山口先生や山口ゼミの学生から推薦してもらった本をメインに、
1Fのブックトラックで展示を始めました。

題して「社会を変える力 -ひと・こと・もの・お金の循環について考える-」

なんだかスケールの大きい話に聞こえてしまうかもしれませんが、
自分たちのちょっとした行動や仕事の仕方によって、
人々の意識や生活を良い方向に変えることができる、ということが
これからの社会を牽引していく学生たちにも伝わればいいな、と思っています。

公開講座で話をしてくれた講師の著書もあります。

山の上のパン屋に人が集まるわけ」平田はる香
588.32||H68 3191114

買った後で後悔しないような買い物、
ごみになるものを助けるものづくり、
そんな健康的な商いを繰り広げる「わざわざ」が
どう生まれて、どこへ向かっているのか…

自伝的エッセイのような要素もありますが、経営として参考になる話が盛りだくさん。
平田さんの魅力に引きこまれ、思わず一気読みしてしまう本です。

Urban Farming Life
近藤ヒデノリ+Tokyo Urban Farming監修
626.9||Ko73 3191650

本当の豊かさやコミュニティの大切さを求める人たちは、
都会での畑づくりに目を向けた…

自分の食べるものを見直すと、やはり自ら作りたくなるのかもしれません。
日々の暮らしで図らずも環境を汚しているという罪悪感からも、少しは解放されますよね。

今回の講師である、家庭の生ごみから簡単に堆肥づくりができるようコンポストバッグの普及に取り組む、たいら由以子さんも紹介されています。

公務員を目指す学生には、「公民連携」の事例が紹介されている本もおすすめです。

ただ稼ぐだけでなく、社会貢献しながら仕事がしたい、という学生には、
この展示でいろんなヒントを見つけて欲しいと思っています。

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