ぶらりらいぶらり:長崎大学図書館ブログ

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ノーベル経済学賞 受賞者の著作を紹介

毎年10月初旬はノーベル賞の発表が話題に上がります。今年はノーベル平和賞日本原水爆被害者団体協議会日本被団協)が受賞したことでもたいへん注目されましたね。

そんななか、14日にはノーベル経済学賞が発表され、マサチューセッツ工科大学のダロン・アセモグル教授とサイモン・ジョンソン教授、シカゴ大学ジェームズ・ロビンソン教授の3氏が受賞されました。
受賞理由は「社会制度が国家の繁栄に与える影響の研究」です。

経済学部分館ではこれにちなんで、入館ゲート前の注目図書コーナーに受賞者の著作を紹介する展示を行っています。

ダロン・アセモグル氏とジェイムズ・A・ロビンソン氏の共著『国家はなぜ衰退するのか : 権力・繁栄・貧困の起源(上下巻)』(図書ID:3177477、3177478)と、サイモン・ジョンソン氏(他)の著書『国家対巨大銀行 : 金融の肥大化による新たな危機』(図書ID:3170242)の二組です。

受賞理由である「社会制度が国家の繁栄に与える影響の研究」とは、国家によって導入された社会制度の違いがその国々の経済発展にどのような影響を与えるかについて分析したものです。なぜ世界には豊かな国と貧しい国が存在するのかという問いに対して、それは地理的要素や気候、文化などの影響ではなく、政治・経済上の「制度」がもたらす結果だということを実証的に示したことが大きく評価されました。

著書『国家はなぜ衰退するのか』はこの研究を一般向けに紹介した本です。経済学の著作というと難しそうですが、この本は一般向けにとても読みやすく書かれています。
経済学部の皆さんも、そうでない方も、ぜひ読んでみてください。
(中央図書館にも所蔵があります)

 

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