ぶらりらいぶらり:長崎大学図書館ブログ

長崎大学附属図書館からお届けするブログです。 ぶらり、ぶらりと図書館へどうぞ。

令和5年度学生懇談会を開催しました

中央図書館では、3月5日(火)に学生懇談会を開催しました。

 

今回は7名の学生にご参加いただき、図書館を普段使っている学生の視点から、サービスや設備に対する要望をうかがいました。以下一部ですが、学生から出された意見です。

 

【学生からの意見】

・他の学部の先生とつながりたいという要望に応えたり、専攻分野以外の学びを深める仕掛けがあるといい。

・中央図書館に置いているような一般書を、分館にも置いてほしい。

・借りた本のレビューを見たい。他の人がどう読んだか、本を選ぶ際の参考になる。

・ポイント制を導入して、ユーザーにやってほしいことにポイントをつけるのはどうか。例えば、レビューを書いたらポイント獲得、ポイントがたまったら貸出冊数や期間延長が可能など。

・女子学生が少ない学部は、学部毎の座談会のようなものがあるとよいかもしれない。

・会話OKなエリアが静かすぎるので、グループワークがしづらい。クラッシックなどのBGMが流れているとよいと思う。

・図書書庫が怖いので、明るくしてほしい。 など

 

浜田附属図書館長による進行のもと、和やかな雰囲気で会は進み、多くの参考になる意見をうかがうことができました。今後の図書館運営に活かします!

 

春休みにもかかわらず、参加いただいたみなさん、ありがとうございました。

 

H

触れてみよう、数学の魅力

今日は皆さんに、先日経済分館に入ったDVDと本をご紹介します。
『笑わない数学』 DVD3枚組  経済分館(AV)
『笑わない数学』 図書:3191667 経済分館(新着図書)


DVDは1階DVDコーナー(注目図書の隣)にあります。

えっ、数学?…ムリ、わかんない…、と思ったそこのあなた。
ご安心ください。私も数学はさっぱりわかりません。(ドヤることでもないですが…)
でも、この『笑わない数学』は数学が「わかる」ためのDVD(本)じゃないんです。

『笑わない数学』はNHK総合で、シーズン1:2022年7~9月、
シーズン2:2023年10~12月と、計20回にわたって放送された番組です。
番組のナビゲーターは、私と同じく数学にはほとんど縁のなさそうな(失礼!)
お笑いトリオ「パンサー」の尾形貴弘さん。

リーマン予想」「フェルマーの最終定理」「ABC予想」「四色問題…など、
数学の世界には世界各国の数学者たちが何世紀もかけて考え続けている「未解決の超難問」
とされる命題があります。
番組では、パンサー尾形さんがそれらの命題をわかりやすいカンタンな例から説き起こし、
「お笑い」を封印して、時に頭を抱えながらも、奥深い数学の魅力をほんの少しだけ
味わわせてくれます。好奇心をくすぐる知的エンターテインメント番組なんです。

本放送を見た私が一番印象に残っているのは、「素数」の回です。
素数は「1と自分自身でしか割り切れない数」で、2, 3, 5, 7, 11, 13, 17, 19,…、のように不規則に
出現します。この「素数はどんなタイミングで出現するのか、そこに何らかの法則性はあるのか
という問いこそ、ものすごくシンプルだけど、未だに答えの見つからない命題なのです。
リーマン予想」もこの延長線上にあります。

詳しいところはDVDや本でご覧いただくとして、この回の中で私がもっとも驚いたのは、
素数の出現の法則について、何世紀もかけて辿り着いたあるひとつの関数の式が、
現代の最先端の量子物理学の研究のある分野で発見された「ウランなどの重い原子核
エネルギーレベルの間隔を表す式」と全く同じものだったということです。
人間が考えついた「素数」という概念の思考の行きつく先が、「原子核のエネルギー」という
もともと自然界に備わっていたものと一致する…なんて、なんだかとても不思議な感じがしませんか?
数式の意味するところは分からないけど、数学を「芸術家が遺したアート作品を楽しむように
楽しんでほしい、『笑わない数学』はそんな番組です。

DVDは残念ながら「禁帯出(館内利用限定)」ですので、館内の学生用パソコンで再生して
ご覧ください。視聴の際にはヘッドホンも貸し出しします。1回30分ずつの番組なので、
ちょっとした時間にお好きな回から見ることができます。

また、本は、放送内容を書き起こした部分の他、放送には盛り込めなかった内容もコラムとして
載っています。
<収録テーマ>
DVDにはシーズン1の12回分、本にはそのうち6テーマが収録されています。
DVD1:素数、無限、四色問題、P対NP問題
DVD2:ポアンカレ予想虚数フェルマーの最終定理、カオス理論
DVD3:暗号理論、abc予想、確率論、ガロア理論
!DVD各巻に【特別映像:パンサー尾方の勉強部屋】も収録!
本  :素数、無限、四色問題フェルマーの最終定理、確率論、ガロア理論

本を読んでからDVDを見るか、予備知識なしで尾形さんと一緒に数学の謎に踏み込むか。
皆さんも不思議な数学の世界を旅してみませんか。

Rig

入館ゲートリニューアル!

附属図書館の入館ゲートが、このほどリニューアルすることになりました。

12日~14日のあいだに、全キャンパスの図書館の入館ゲートが新しくなります。

 

12日、まずは医学分館でゲートの入れ替え作業がありました。

こちらが皆さんも馴染みがある旧ゲートです↓

業者さんの手で、あれよあれよという間に解体され…

足場だけに。大人数での作業で、とてもスピーディでした。

そして、新しいゲートの設置もあっという間。ナイスチームワーク。

 

完成した姿がこちら!

 

旧ゲートよりやや細身でスタイリッシュ。図書館スタッフからは「自動改札みたい」という声もありました。

また、この新しいゲートではICカードもバーコード型利用者証も、同じパネル読み込みができます。

ちょっとオシャレになった入館ゲート、通ってみたくなりません?

のぞき見がてら、ぜひ図書館へおいでください🎵

 

 

K.O

令和5年度ベストリーダー表彰式

3月5日(火)に、今年度のベストリーダー表彰式を開催しました。

この賞は、図書館の図書を多く利用し、自身の学士力および教養の向上に役立て、図書館の活性化に貢献したことを表彰するものです。今年度は、2023年4月~2024年1月までの貸出冊数上位10名の学部生を表彰しました。

 

式当日は2名の学生にご出席いただき、浜田附属図書館長より賞状と副賞の図書カードが贈られました。2人とも10か月間で90冊以上の本を借りた読書家で、式後の学生懇談会にも出席いただき、図書館運営についてのご意見もいただきました。

 

受賞おめでとうございます!!
これからも図書館をたくさん活用していただければ嬉しいです。

 

H

公務員試験過去問 最新シリーズ入荷

経済学部の就職先として、毎年卒業生の2割にあたる50名以上の人が

公務員になっています。

経済学部分館ではこのたび、公務員試験の過去問題集「新スーパー過去問ゼミ」の

最新シリーズが入りました。

全22巻すべてそろっています!

所在は経済分館2Fのキャリア支援コーナーです。

3年ごとに改訂される本シリーズですが、今回は令和3~5年度の問題を加えて

全面改訂されました。

各科目、問題数が多いのですべて解いていくのは大変、と不安になりそうですが、

本書には効率的に勉強できるさまざまな工夫があります。

 

①勉強方法や出題ポイント

科目ごとに勉強方法や出題ポイントが詳しく説明されているので、

どこに重点を置いて勉強すればいいかがよくわかります。

 

②出題傾向と対策

過去の出題状況から頻繁に出題されているテーマがわかるので、

学習の順序や力の入れ方の参考になります。

 

③パートごとに分かれた過去問

過去問は必ずマスターしておきたい「必修問題」、これだけは覚えておきたい最重要

知識の「POINT」、そして「実践問題」とパートが分かれているので、

はじめは必修問題と頻出度の高い実践問題を優先的にやって、ひととおり最後まで

勉強したら、取り組む過去問数を増やすなど自分のやり方で学習することができます。

 

これから公務員試験の勉強をはじめようと思っている方、公務員試験の問題って

どんな内容なんだろうと興味がある方は、ぜひ一度手に取ってみてください。

 

福田

 

山本太郎先生退職記念展示

2月29日(木)

坂本キャンパスの良順会館では、山本太郎先生の退職記念講演が行われました。

 

山本先生は、国際保健学や感染症分野の研究をされており、図書館でも複数の著作を所蔵しています。この度、山本先生の退職を記念して、医学分館でも著作展示を始めました。

 

展示場所は入館ゲート入ってすぐの場所です。

 

展示している図書の中で、個人的に気になったタイトルを一つ紹介します。

『疫病と人類:新しい感染症の時代をどういきるか/山本太郎著』

https://opac.lb.nagasaki-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BC03832518

 

新書なので、専門的な知識がない私でも読みやすそうです。

コロナ以降、「感染症」というものがより身近なものに感じられるようになったので

もう一度歴史も含めて感染症について、おさらいしておきたいと思います。

 

みなさんもこの機会に是非、山本先生の著作を手に取って見てください。

 

MJ

シリーズ:永安学長に聞いてみた!(第1回)

このコーナーでは、本学の永安武学長から図書館長(崎長ライト)が、最近の大学の動向のお話を聞いて、楽しく面白く皆さんへお伝えするコーナーです。楽しんで頂ければ幸いです!

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第1回 永安学長、総理官邸へ行く。

www.nagasaki-u.ac.jp

 

崎長ライト(以下崎長):総理官邸はどんな感じでしたか? バリバリのセキュリティーでした?

永安学長(以下学長):いや、そうでもないんだよ。タクシーで門の近くで降りて(#1)、てくてく歩いて行って、一度、金属探知機のついたゲートを通っただけで…

崎長:マジですか? 靴脱がされたりとか、大男からのボディチェックは?

学長:なかったね~。意外とすんなり入れてくれたね。少し待ち時間があってね、経産大臣と国交大臣、防衛副大臣らと一緒に座ってたんだよ。

崎長:豪華メンバーですね(笑)。でも、話すことないでしょう。

学長:それが、防衛副大臣の鬼木誠さんが、僕と同じ高校出身でね、いろいろ話したよ。

崎長:お~、さすがですね。学長は、様々な分野に人脈がありますね。

しかし、なぜ、今回、長崎大学が官邸まで呼ばれたんですか?

学長:もちろん、熱研の先生方が、長年ケニアで活動されていたことが認められたことは確かだね。さらに、衆議院議員をされていた三原朝彦さんが、長年アフリカ支援をしていてね、それで、彼が長崎大学の貢献度をよく知っておられて、外務省に推挙してくれたんじゃないかと、僕は思っている。

崎長:いいですね~。地道な長きにわたる仕事を三原さんが見つけてくれたんですね。

学長:もちろん、地元の富岡先生(元衆議院議員)、秋野先生らが押してくれたこともあると思うけどね。いずれにしろ、コツコツと地味に積み上げていった仕事が評価されたわけだから、嬉しいよね。

崎長:当日、ケニアの方との交流は?

学長:その日、ホテルに帰るとね、ケニア中央医学研究所の所長のソンゴクさんが、この豹(ひょう)の銅像を持ってきてくれたんだよ。わざわざケニアから。

崎長:これ、重そうですね。

学長:うん、重い。でもね、この銅像、以前、彼が長崎を訪問した時にも彼からもらったんだよね(笑)。

崎長:2個目??(爆笑)わざわざ、飛行機に乗って、2個目を届けた?

学長:そう(笑)。

崎長:ナイスなソンゴク所長さん!ケニア・ラブですね(#2)。これからも、長崎大学ケニアの熱い交流を進めて、3個目もらったら、図書館にお願いします(笑)。

学長:了解(笑)。

 

【秘書室からの追加情報】

(#1)事前に外務省を通じて入構登録を済ませていたので、当日はスムーズに入邸することができました。首相官邸の門の前にはたくさんの警察官が警備にあたっており、セキュリティ確保のため官邸の目の前でのタクシー乗降は禁止されています。我々は少し離れた地点でタクシーを降り官邸に向かいました。

(#2)学長は翌日も都内で用務であったため、秘書が筋トレを兼ねてこの銅像を大事に抱えながら学長に同行いたしました。

 

協力:金子聰教授、長崎大学学長秘書室

 

【黒にゃんこ司書のつぶやき】

こんにゃちは。黒にゃんこ司書です。長崎大学人ならケニアといえば『風に立つライオン』! 本学熱帯医学研究所の医師としてケニアで医療活動を行った柴田紘一郎先生をモデルに、さだまさしさんが発表された楽曲および小説です。2015年には映画化もされています。小説・DVDを図書館に所蔵していますよ。ぜひ手に取ってみてください。

▼小説『風に立つライオン

opac.lb.nagasaki-u.ac.jp

▼映画『風に立つライオン』DVD(※館外貸出不可、館内視聴のみ)

opac.lb.nagasaki-u.ac.jp

 

(参照)

長崎大学HP
https://www.nagasaki-u.ac.jp/ja/news/news4204.html

NHK政治マガジン自民党 衆議院議員 三原朝彦さんの「アフリカを救え」ランチ 2018年6月29日
https://www.nhk.or.jp/politics/salameshi/5904.html

長崎大学熱帯医学研究所
 https://www.tm.nagasaki-u.ac.jp/nairobi/