いよいよ年の瀬です。
今年の一大イベントも残すところ大晦日のみ。
みなさん、新しい年を迎えるこころの準備はできましたか?
わたしは年末年始のお休みだけで毎年体形が変わるほど太るので、
お正月明けのことを考えて早くも戦慄としています。
4日の朝に4キロ増えた体重を目の当たりにした瞬間の絶望・・・
あなたに想像できますか?(今年の話)
そんなに食べなきゃいいじゃん・・・と思う方がほとんどなのでしょうけど、
そんな理性があれば苦労はしない。
わたしの話はさておき。
お正月といえば、みなさんは何をイメージするでしょう。
初詣・・・初日の出・・・十二支・・・羽子板・・・ほかにもいろいろありますが、
2021年最後の『ぶらりらいぶらり』のテーマは
初夢です。
読んで字のごとく、新しい年を迎えて初めて見る夢(諸説あり)のことで、
その吉凶で1年の運勢をうらなう習俗は、なんと室町時代ごろから
存在したといわれています。
一富士 二鷹 三茄子
初夢に見ると縁起がいいとされているものを順にならべた句ですが、
みなさんも一度は聞いたことありますよね。
富士山とタカはなんとなくわかるけど・・・なにゆえナスビ・・・?
って、思ったことありません?
このなんとも言えないラインナップの由来はいくつかあります。
「富士→無事」
「鷹→高い」
「茄子→成す」
・・・といったふうに、縁起のいい言葉にかけたという説や、
かつて徳川家が治めていた駿河の名物を順にあげたとする説、
またさらには徳川家康の好物だったという説、とさまざま。(だとするとナスビも納得?)
そして、なんと、この句には続きがあったのです・・・!
それがこちら。
四扇 五煙草 六座頭(※)
(※)頭髪をそった盲人で琵琶・三味線などを弾いて歌や語りを演じた者のこと
これ知ってる!って方、どのくらいいるんでしょう?
少なくともわたしは驚きました。
『縁起のいい言葉にかけた説』によると、
「扇→末広がり→子孫繁栄」
「煙草→高く上る煙→運気上昇」
「座頭→毛がない→怪我ない」(えっ)
といった連想からチョイスされたと謂われているようですが・・・
正直、駿河の名物や家康の好物として紹介される方がしっくりきちゃうかも。
どちらにしても、夢で吉凶をうらなう習俗や江戸時代にうまれた諺(ことわざ)が
現代のわたしたちにまで途切れることなく伝わってきたことを思うと、
なんだか感慨深いものがありますね。
きっとこの先も「なんでナスビ?」と思われながら
ずっと伝えられていくのでしょう・・・
悠久の時の流れに思いを馳せつつ、最後に一点ご連絡です。
中央図書館・医学分館・経済学部分館は
【12/28(火)~ 来年1/3(月)まで閉館】します。
ので、みなさまお気をつけくださいませ。
それでは、また来年図書館でお会いいたしましょう。
よい初夢を!
m.o