今日は、経済学部分館の新着図書コーナーから1冊の本をご紹介します。

『#100日チャレンジ – 毎日連続100本アプリを作ったら人生が変わった』
大塚あみ 著 経済分館(新着図書) 007.64||O88 図書ID:3193240
この本の著者、大塚あみさんは(ご本人いわく)「怠け者」でいかにラクして単位を取るかを考えているような大学生でした。ある日大学の授業中に、授業はそっちのけで面白半分に、ChatGPTに指示して「オセロ風ゲーム」を作ってみたところ、意外にもできてしまったのです。さらにそれを先生に見られてしまったのですが、「これはすごい。また他のもできたら見せてよ」と逆に褒められてしまいました。
と、ここまでで終わらなかったのが、この方のすごいところ。
そこからChatGPTを味方にしてプログラミングをほぼ独学で学んでいき、自分のモチベーション維持のために、その自作のプログラムを100日間、毎日SNSに投稿する「#100日チャレンジ」を始めました。
「ChatGPTにプログラムのコードを書かせている」のなら簡単にできるのか?というと実際はそう簡単ではありません。すこしでも正解に近づくように、使い手側が的確な指示(プロンプト)を出さないと何もできません。また、返されたコードの必要な部分を見極め、取捨選択するのは使い手側なのです。
大塚さんは時には1日10数時間もの時間を費やして試行錯誤を繰り返すなかで、プログラムをよりスタイリッシュに設計するノウハウに自ら気づき、技術を高めていきました。「AIに丸投げ」ではなく、常に「最適解は何か」ということを主体的に考えながらアプリ作品を作っていった過程は、AIを駆使した新しい学びのスタイルといえるのかもしれません。
詳しいところは本を読んでいただくとして、大塚さんは「#100日チャレンジ」を見事にやり遂げ、指導教員の勧めでその学びの過程をまとめた論文を学会で発表しました。それが高く評価されて「ネットワークソフトウェア若手研究奨励賞」を受賞し、ついにはSEとして就職することになり…と、文字どおり人生が変わったのです。
この本は、ある一人の悩める大学生がふとしたきっかけで「自分にしかできないもの」を見出して、成長していったノンフィクションです。大塚さんのチャレンジは読んでいる私もわくわくさせてくれました。
大学で何をしたらいいのか、お悩み中の方にもおすすめしたい1冊です。
Rig