ぶらりらいぶらり:長崎大学図書館ブログ

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祝・学生懸賞論文入賞!

春休みの静かな経済学部分館に、分館長である南森先生とそのゼミ生が、経済学部生の研究活動を奨励するために実施されている「学生懸賞論文」に入選したことを伝えに来てくれました。
 

「令和6年度 経済学部 学生懸賞論文」に入選したのは、経済学部4年の濱本真衣さん。
「日本経済史」がご専門の南森先生の指導のもと書かれた論文です。

タイトルは「『潜伏キリシタン』の信仰と日本人の宗教観-先祖教的要素の再考-」。
潜伏キリシタン」の信仰について、教理や形式よりも、先祖が命をかけて伝えた価値観そのものに重きを置いていることに着目し、その継承を、現代の「宗教二世」や「宗教三世」の信仰継承と比較、宗教が日本文化にどのように根付いているのかを考察した大作です。

その大作を書き上げた濱本さんにインタビューしてみました。

図書館(以下、図)「『潜伏キリシタン』のことを論文に取り上げた理由は?」
濱本さん(以下、濱)「長崎で生まれ育ったので『潜伏キリシタン』の存在は何となく身近に感じていて、長崎の歴史の中で興味があることを考えた時に、私が好きな外海にも多く存在していたという『潜伏キリシタン』について調べたいと思いました。」

図「濱本さんだからこそ書けたと思える部分はありますか?」
濱「私の親や祖父母はクリスチャンですが、私自身は洗礼も受けておらず、無宗教として生活しています。だからこそ、宗教二世や無宗教が増えているという日本の現状について、他の人よりも共感しながら書けたかもしれません。
また、歴史が大好きなことと文献を読むことに抵抗が無いことが、論文の出来に大きく作用したように思います。」

図「執筆中、どういったことに苦労しましたか?」
濱「公務員試験の勉強と並行しながらの執筆だったので、そこは少し大変でした。」

図「もしまた『潜伏キリシタン』をテーマとする論文を書くとしたら、次はどの点を掘り下げたいですか?」
濱「今回は五島の『潜伏キリシタン』を取り上げたので、次は大村、平戸、天草地方の『潜伏キリシタン』について深く掘り下げるのも楽しいかもしれません。」

いやはや、何とも味わい深い回答ではないですか!
濱本さんの論文に対する熱意がひしひしと伝わってきます。

また、南森先生の卒研ゼミは、年間を通じて経済学部分館のラーニング・コモンズを利用しています。
それについても何か感想などないか聞いてみたところ、
「すごく快適に授業を受けられました。大きな画面で学生の発表を聞けるのが良かったです。」
という大変ありがたいお言葉をいただきました。

濱本さん、論文執筆作業、本当にお疲れ様でした。そして、受賞おめでとうございます!
この執筆に費やされたエネルギーが、今後の濱本さんの糧になることを心より願っています。

Y58