長崎大学経済学部は、その前身である長崎高等商業学校が創立されて今年で120周年を迎えます。
経済学部分館では明治、大正時代の卒業アルバムの写真をパネルで展示しています。


写真左側の建物が「商品陳列館」、右側が「図書閲覧室」です。
商品陳列館は明治40年(1907年)に竣工されたレンガ造り2階建ての建物で、
教育、研究資料として蒐集(しゅうしゅう)された商品見本が陳列されていたそうです。
なんと、その当時使われていた陳列棚が現在は長崎学資料展示室で使われています。

図書閲覧室は明治39年(1906年)に竣工。明治41年(1908年)に火事で一部が
焼失しましたが、再築工事が行われ、その後閲覧室、書庫の増築工事を経て
昭和47年(1972年)現在の地に鉄筋コンクリート2階建ての図書館が建設されました。
さらに令和2年改修工事が行われ、今の経済学部分館がリニューアルオープンしました。

こちらは大正9年の教員と学生の集合写真です。正面の建物を見ると、
ヨーロッパ建築でよくみられるドーマー(屋根の上に突き出た小さな屋根付き窓)が
あるので西洋風かと思いきや、屋根は瓦屋根で出来ています。和洋折衷のデザインが
おしゃれですね。

この写真は校舎の側面を写した写真です。現在体育館があるあたりの方角から
見える風景だと思われます。今は川と陸地の境にフェンスがありますが、
写真が撮影された当時は何もないので開放感あり、近くの道を学生らしき人たちが
歩いていてのどかな印象を受けます。
現在の鉄筋コンクリートの校舎に比べて、120年前の建物は洗練されたデザインで、
趣があるように感じます。
経済学部の年史「七拾年史:長崎高等商業学校・長崎大学経済学部」には
卒業生たちの思い出が書かれていて、新築の校舎がとても美しく、机や椅子は真新しい
木の香りがして、このような学校で学ぶことができて幸せだったとあります。
カラーでないのが残念ですが、じっくり写真を見てみるとおもしろい発見が
あるかもしれません。興味のある方はぜひご覧ください。
また、4月1日から当館の長崎学資料展示室で「長崎大学経済学部創立120周年記念展」
が開催されます。みなさまのお越しをお待ちしております。
福田