中央図書館で、大学院生による学習相談を行なっていることを
ご存知ですか?
ラーニングサポーター(ラーサポ)と呼ばれる先輩方が、
学部生の皆さんの学習に関する質問・相談に答えます。
そのラーサポの皆さんに、大学院の生活やご自分の専門分野などについて、
インタビューを行いました!
(第2回目の記事はこちら→ https://nulib.hatenablog.jp/entry/2024/11/25/120000 )
最終回となる第3回目は、教育学研究科 学級経営・授業実践開発コース(修士2年)の平林さんです。
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今日はよろしくお願いします!
平林さんは、ラーサポを引き受けていただく前から、「ナガサキ・ユース代表団」として
活動していらっしゃるのを知っていましたが…。
具体的にどのような活動をされているのか、あらためて伺ってもよいですか?
平林さん:
長崎県・長崎市・長崎大学の三者で構成された核兵器廃絶長崎連絡協議会が主催する人材育成プロジェクトの「ナガサキ・ユース代表団」の11期生・12期生として、平和活動に取り組んでいます。
ナガサキ・ユース代表団では、最新の国際情勢を学ぶとともに、核軍縮・核不拡散問題に取り組む国内外の方々と出会い、自分たちが学んだことや感じたことを発信しています。
被爆地ナガサキから、平和について考え、発信し、平和の輪を広げていきたいと思っています。
■ナガサキ・ユース代表団
https://www.pcu-nc.jp/nagasaki-youth/
学部4年生の時に、11期生に任命されているんですね。
その後、院に進学後も活動を続けていらっしゃると…。
なかなか、お忙しそうですね。
では、平林さんが院に進むことを決めたきっかけを教えてください。
平林さん:
私は学部時代に「小学校におけるがん教育」について興味をもち、卒業論文を執筆しました。
卒業論文では、教科等横断的な視点から小学校低学年におけるがん教育の実施可能性を検討することはできましたが、理論にとどまり、具体的ながん教育の実践をすることはできませんでした。
本学の教職大学院では、座学で学ぶ理論と実習科目を通じた実践を往還しながら、自らの研究課題に即した実践研究を行うことができると知り、実践的な研究を行いたいと思ったと同時に、教員としての専門性を高めたいという思いから、大学院に進学しました。
偶然ですが、前回インタビューさせていただいた金子さんも、「がん」に関連した研究をされていましたね…。
現在の研究内容を伺ってもよいですか?
平林さん:
「自他の健康と命の大切さを育む学びのデザインと実践 ―がん教育につがなる授業づくりを目指して― 」をテーマに研究を行っています。
現在、学校教育では健康教育や「がん教育」を広く取り扱うことが求められています。
一方、生活習慣病は子供にとって身近でないため、「がん」に関する知識を直接的に伝達しても、子供自身が実感を伴うことは難しいです。
そこで、間接的がん教育のアプローチから自他の健康と命の大切さを育む学びをデザインし、実践を通してがん教育につながる学びの在り方を検討しています。
具体的には、食育との関連を図った教材づくりや、保健領域、道徳、外国語科など様々な教科等で授業実践を行い、健康教育の可能性を検討しているところです。
学部時代にはできなかった様々な実践的研究を、院に進んでから実際に行なっていらっしゃるのですね。
院に進むきっかけとなった実践的研究が実現できたことの他に、
何か「院生になってよかったこと」があれば、教えてください。
平林さん:
本学の教職大学院では、教育実習にあたる学校教育実践実習が1~5の5つの実習から構成されており、2年間にわたって実習を行うことができます。
また、実習で学んだことや疑問に思ったことを院生と大学の先生方と共有し、省察する時間も設定されています。
こうした実習や講義を通して、学校現場で働く前に専門性を高めたり仲間のつながりを持てたりしたことはよかったなと感じています。
教育学研究科の雰囲気は、どのような感じですか?
平林さん:
各講義は、実務家の先生方と研究者の先生方の複数名で行われるため、様々な専門知識と技能を得ることができます。
また、コースごとに院生室があり、院生室には個人の机があります。
そのため、大学院でじっくりと研究を行うこともできますし、院生室で院生の仲間と学びを深めることができます。
教育学研究科ならではの特色は何だと思いますか?
平林さん:
研究者の先生方、実務家の先生方に学術的な理論を教えていただきながら、学部を卒業して進学した「ストレートマスター」と実際に学校現場で教員をされながら大学院に通われている現職の先生方と共に学ぶことができることが魅力だと思います。
校種や教科、世代を超えた仲間とともに学び、「つながり」と「専門性」を高めることができます。
大学にいながら、現場で活躍する現役の先生と一緒に学べるのは、確かに魅力的ですね!
学生時代に強い人脈が作れそうです。
院への進学希望の有無に関係なく、教育現場に興味がある方は、
是非、平林さんのお話を聞きに来てほしいなと思いました。
それでは最後に、平林さんから学部生の皆さんにメッセージをお願いします。
平林さん:
学部生の皆さんが学業のみならず、学生生活全般や就職など、どのようなことに悩みを持っているのかを知り、ラーニングサポーターとして、自分の経験を生かしながら皆さんの悩みに答えていければと思っています。
平林さん、ありがとうございました!
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全3回でおおくりした「ラーサポ」インタビュー企画、いかがでしたか?
今回インタビューに答えてくれた3名のラーサポが、
中央図書館で皆さんの質問をお待ちしています。
ぜひ、お気軽にラーサポ・カウンターまでお越しくださいね!
■大学院生による学習相談(ラーサポ)について
https://www.lb.nagasaki-u.ac.jp/learning/leaps/