サッカー好きの永安学長と学生の皆さんによるサッカー談義!
前編では、それぞれのサッカーとの関わりについて語ってもらいました。
後編は、学長の留学時代の思い出の本の紹介から始まります。
それでは、サッカー談義(後編)の始まりです!
左から YHさん(教育4年)、Fさん(工学4年)、永安学長
YKさん(情報4年)、図書館長(崎長ライト)
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■長崎大学サッカー部
https://nagasakiunivfc.com/
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【サッカーの百科事典】
学長 今日ここに、アメリカに留学した時に買った本を持ってきたんだけれど…。
サッカーの事典として、これが最初のものなんだよ。
崎長 へ~!
学長 1979年に刊行されたもので、アメリカの古本屋で見つけたやつで、
皆に見せようと思って持ってきたんだけど。
崎長 事典ですか?歴史?
学長 Encyclopedia (百科事典) だね。
国別にワールドカップの成績とかが書いてあるんだけれど、
日本は1979年当時、これだけなんだよ(記事を見せながら)。
このページだけ、釜本が銅メダルを取った時の記事だけ。
全員 へ~
学長 で、著者が違うんだけど、同じく2004年に出たこちらの方。
これもまだ、日本に関する記事は大したことが無いんだけれど…。
学長 唯一大きな違いが、中田が大きくここに出ているんだ。
全員 おお~!
右が1979年刊のThe Encyclopedia of World Soccer
左が2004年刊のThe Complete Encyclopedia of Soccer
(いずれも学長私物)
学長 僕が好きな選手はカール=ハインツ・ルンメニゲと言って、ドイツの選手だね。
なんで好きかというとね、ゴール前で足をあわせて入れるタイプなんだけれど、
これがいぶし銀でさ。
自分がサッカーをやっている時に、ゴール前で足をチョン!と出して
ゴールを入れるタイプだったからね(笑)。
ちょっと違うけれど、ルンメニゲも、泥臭くやるサッカー選手でね。
実際のプレーは華麗なんだけれど…。
フランスやイタリアの選手のプレーも華麗で、憧れたね。
【最近のサッカーの練習は…】
崎長 そうですね。子供の時は、外国の選手はとてもかっこよく楽しそうで、
憧れましたね。
僕も小学校、中学校とサッカーをやってましたが、当時の日本の練習は
めちゃくちゃきつくて、練習前に3キロ走らされて…。
楽しむ感じではありませんでした(笑)。
学長 私も走るのは本当に嫌でね~。練習は楽しいんだけど、
最後に走るのが苦痛で…。
崎長 最近は、楽しんでサッカーを練習する…という方に変わっているみたいで、
いいですよね。
Fさん 自分たちも、そういう精神力を鍛えるような練習はありましたね。
高校の時は、「火曜日は走りの日」でした。走りだけをする日!みたいな。
近隣の高校は大体そうだったので、高校サッカー部員は、
大体火曜日は憂鬱な日だったと思います。
全員 (笑)
崎長 それで鍛えられたところはあります?
Fさん 鍛えられたと思いますね。あの時は苦しかったですけれど、
今思えば、ああいうのがあったから、最後まで頑張る力がついたと思います。
YKさん 自分たちより下の世代は「走るだけの練習をしたことがない」という
部員が結構いますね。
最近のサッカーでも、練習の中で体力をつけるという風に変わっている
みたいです。
学長 なるほど、もっと興味を持たせながら、だんだん力をつけていく、
そういうやり方をしなさいと。
僕らの時にそれをやってくれたらよかったのに。
全員 (笑)
【サッカーを通して学んだこと】
崎長 サッカーをやっていて、体をつくる・鍛える以外に、
役に立った・役に立つんじゃないか…という事はあります?
YHさん 自分は教師になる立場なんですけれど、
サッカーはチームスポーツなので、いろんな人がチームにいる中で
一つの結果を目指して一緒にやっていく競技ですが、
教育の面でも、一つの事、例えば何かの行事で一緒に結果を残していくぞ!
…というのは、サッカーと共通する部分があると思います。
崎長 なるほど。Fさんはどうですか?
Fさん 今まで、人を動かすという事を考えたことが無かったので、
今年1年は副キャプテンになって、マネジメントの難しさを感じます。
崎長 確かにね。
Fさん どこまで伝えればいいのかとか、ここは言わなくていいとか、
一人ひとり伝え方も変わるので。
崎長 何人ぐらいいるんですか?サッカー部は。
Fさん 26人です。
崎長 結構大所帯ですね。それぞれ、違いますよね。
YKさんはどうです?
YKさん 忍耐力は身についたと思います。大学で研究をする中でも生かされています。
崎長 研究にも!そうやろう、そうやろう!今からさらに大変かもしれないけどね~。
全員 (笑)
学長 僕は留学していた時に、向こうでサッカーチームに入って
やっていたんだけれど。
崎長 そうなんですか!
学長 サッカーって、他のスポーツと違って、ボールが一個あればできるから、
結構すっと入っていけるじゃない。
下手でも、11人いるから、なんとかできるし。
全員 (笑)
学長 サッカーの話題は、共通言語にもなるしね。
サッカーを知らない人はいないし、現役なら尚の事。
崎長 確かに。
去年、ドイツやスペインに日本が勝ったじゃないですか。
僕がちょうど膝の手術で入院していた時で、病棟がみんな「おお~!」って
盛り上がったのを覚えていますね。
全員 (笑)
【平和、地域…、長崎大学 サッカー部の活躍に期待】
崎長 ここで、サッカー部から、学長に部の活動報告をしてくれるんですよね。
学長 (学生が持参した資料を見ながら)お、ちょっと待って。
創部1962年って、僕が生まれた年じゃないか。
YHさん そうなんですか!22年度には60周年の記念パーティも行いました。
記念グッズをお持ちしましたので、どうぞ!(学長・館長にプレゼント)
学長 お、ありがとう!かっこいいデザインだね。
60周年記念グッズの図案について説明を受ける様子
YHさん 先日は、ピースマッチをしまして…。
学長 ピースマッチの発起人は?
YHさん 監督からの発案で、広島大学や色々な方の協力があって実現しました。
長崎、広島で事前学習も行なっています。
広島大学で平和親善交流試合を行ったのですが、
その時に平和宣言も行っています。
来年は、ピースマッチを長崎で開催予定です。
学長・崎長 おお~。
YHさん 将来的には、子供たちを観客に呼んで、長崎大学で、
文教キャンパスで開催するのが夢です。
また、今後の活動ですが、地域の子供たちを招待して、
サッカースクールのようなものを開催していきたいです。
崎長 おお、すごい。
YHさん 大学生が地域の子供たちにサッカーを教え、
子供たちが大学生の「勉強も頑張って、サッカーも頑張っているんだ」
という姿をみて、大学生が「憧れのお兄ちゃん・お姉ちゃんたち」と
思ってもらえる存在になることで、
大学生になりたい、大学に入りたいと思える存在になりますし…。
サッカーなどを教えることで地域とつながっていきたいと思います。
YHさん 大学生が、地域と大学と子供たちの間にいて、
一番地域をつなげられる立場なんじゃないかと考えています。
企業や大学、子供たちをつないで、いい未来を作っていく…。
そういう、いい未来の循環を作っていくことができたらなと思っています。
今年のスローガンは「繋げ」なんですが、私たちが今の世代をつないでいく!
平和活動もそうですが、サッカーの歴史も、現状を変えていかないといけない!
という思いから、頑張っていかないといけないなと思っています。
学長 良い取り組みですね。さっき私が言ったように、サッカーは共通言語で、
地域で一番身近なスポーツだから、こういう活動をするのにサッカーは
いいかもしれないね。
長崎大学は、協定を結びV・ファーレンを応援しているし、
みんなで、サッカーを通して、長崎を盛り上げて行こう!
全員 はい!
(サッカー談義 終了)