コロナ問題で世界中が揺れてから約3年。
また昨年は、ロシアウクライナ戦争も始まり、
私たちはこれまでにない世界の変化と転換とを体験しました。
コロナ問題で言えば
ウイルスの正体も、ワクチンに関する情報も
何が本当なのか、何を信じればいいのかわからない状態でした。
遠い異国で起きていると思っていた戦争がエネルギー問題や円安に発展し、
物価高騰など日本国内への直接的な影響として現れてくるとは
数年前まで予想もしていませんでした。
私たちの毎日の生活の中ではなかなか感じにくい変化というものは
実は、世界の水面下では刻々と動いています。
日本の中の常識とされていたものも変わりつつあります。
そのような時代を生きるために今私たちに求められているのは、
頑丈で強固なものというより
変化を感じ取るアンテナを磨き、柔軟に対応できる力です。
そのためには、まず「世界を見る目を養う」ことが必要ではないでしょうか。
経済学部分館の2階特設コーナーでは
今世界で起こっている様々な問題を取り上げ、
それを解釈するときの心構えや
各分野のスペシャリストたちの考え方を学ぶ展示をしています。
『情報を正しく選択するための認知バイアス事典』 情報文化研究所 著
情報そのものも、情報の集め方に関しても、
昔とは比べ物にならないほど多様化した現代ですが
皮肉なことに、情報が氾濫すればするほど迷いが増えるという現実があります。
膨大な情報に流されて自分を見失っていないか、
デマやフェイクニュースに惑わされていないか、
自分の頭で考えられているか…。
世界と自分の見え方を変えるため、
また、情報を自分の目的に適合するように使うために必要な
「心のクセ」のトリセツです。
『13歳からの地政学』 田中 孝幸 著
地政学とは、地理的な条件に注目して
軍事や外交といった国家戦略、また国同士の関係などを
分析、考察する学問です。
国際情勢が、地理的なものにいかに左右されているか、
専門家並みの内容が、中学生にも理解できるように
ストーリー仕立てで解説されています。
未来を生き抜く人類の必読書になるかもしれませんよ!
Sh67