中央図書館カウンター前で、いつも来館者を出迎えるフクロウ館長。
今年は梅雨の頃から麦わら帽子を被り、夏の装いだ。
ちょこっと斜めに被っているのが可愛らしい。
あまりの可愛さに、通りすがりに撫でていく利用者も…。
しかし、夏休みを直前に控えたある日。
事件は起こった―
スタッフNが開館作業中に何気なくフクロウ館長に目をやると…
麦わら帽子の紐がくちばし(鼻?)にひっかけられているではないか…!
一体、誰が…?
なんだか可哀想に思ったスタッフは、いつものように戻してあげた。
あのままでは、くちばしも痛かろう…。
そして、同じ日。
昼休みを終えたスタッフNが再びフクロウ館長に目をやると…
テレレレ…(よくオカルト番組等で流れるあのBGMが流れ出す)
「えっ、またなっとる…!!!」
開館から今まで、カウンターは無人になることはなく、必ずスタッフがいた。
なのに、誰も気付くことなく、館長はまたこんな姿に!!
カウンター内のスタッフの目を盗み、館長に手を下した人物が館内にいる。
これは大事件だ。
しかし、犯人はその日のうちにはわからなかった。
それ以降、犯行が行われることはなかったが、未だ犯人はわかっていない。
利用者なのか、スタッフなのか、、、
もしかして、フクロウ館長が自ら…?
謎は深まるばかりだ。
他にも、
こうなっている日もある。
誰かがフクロウ館長の帽子で遊んでいるのは間違いない。
我々はこれからも事件解明に向け、調査を進めていく。
※この物語はフィクションです。
実際には、調査などしておりません。
フクロウ館長のことを皆さんが可愛がってくれているのだなぁ、と微笑ましく思っておりますよ。
でも、誰も気付かないうちに帽子の紐がくちばしにかかっていた話は本当です。
帽子のツバが上向いてる時があるのも本当です(ホント誰がしてるんだろう)。
N.I.