今年も残すところあと一か月。
歳を重ねるごとに1年が早く感じられるような気がする……
みなさんもそんな風に感じたことがあるのでは?
実はその感覚、ちゃんと名前があるんです。
それが19世紀のフランスの哲学者によって発案された、
「ジャネーの法則」です。
これは『物理的には同じ時間の長さでも、年少者はその時間をより長く、
年長者はより短く感じる現象』を心理学的な法則として述べたもの。
聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
ちなみにこちら、日常のなかで得た直感や知覚から導かれた法則なので
科学的な根拠は示されていないものの、
大人になるにつれて時が過ぎるのが早く感じられる感覚は
誰しも多少なりとも共感できることのように思います。
わたしなんて早くも1年の体感250日程度で
大学時代もつい先日のことのように感じられますしね!
(卒業してからもう●年も経ってるってのに……)
不変であるはずの時間にすら人それぞれ異なる感じ方があるなんて
人間の心理ってほんとうに不思議ですね。
そこで今回は、図書館で借りることのできる時間にまつわる図書を
いくつかご紹介したいと思います。
◎大人の時間はなぜ短いのか
所在:中央館2F:新書
図書ID:1526624
請求記号:141.27 || I14
時間をめぐる身近な不思議を、事例や図版を挙げながら
分かりやすく解説してくれる一冊。
時間と上手に付き合うヒントも伝授してくれます。
◎ゾウの時間ネズミの時間 : サイズの生物学
所在:中央館2F:新書
図書ID:1538647
請求記号:481.3 || Mo85
動物もサイズが違えば敏捷性や寿命の長さも違う。
にもかかわらず、一生の間に心臓が拍動する回数はサイズによらず同じ!?
そんな不思議を科学的根拠からていねいに解説してくれる名著。
所在:中央館2F:文庫
図書ID:1545797
請求記号:913.6 || Mo54
「先輩」と「黒髪の乙女」が繰り広げる痛快恋愛ファンタジー!
森見ワールド全開の長いようで短い(いや短いようで長い)一夜の物語。
作中にはめまぐるしい速さで時を刻む時計も(ちょっとだけ)登場します。
興味をもたれた方は、ぜひ手に取ってみてくださいね。
今年もあとわずか。
1年がんばったご褒美に、 たまには "時間を忘れて"
ゆっくり読書にふけってみてはいかがでしょう……?
m.o