春分の日を含む先日の連休、長崎大学がたびたびニュースに登場しました。
1つはノーベル化学賞受賞の下村先生の、長崎大学での記念講演です。
もう1つは、図書館が所蔵する古写真、ボードイン・コレクションについて、長崎県では初となる、国の登録有形文化財(美術工芸品・歴史資料)に登録するよう、文化審議会が答申したことです。これにより、6月くらいに登録有形文化財へ登録される予定だそうです。
古写真が歴史的に貴重な資料と評価され、非常に喜ばしいです。また、大切な資料をしっかりと保存・管理し、そして広く公開していく責任を、ますます感じます。
登録有形文化財は以前は建造物が登録されてきましたが、平成16年の文化財保護法の改正により、建造物以外にも拡充することになり、美術工芸品部門ができたようです。
拡充の改正が比較的最近であるためか、まだ9件しか登録がありません。
長崎県には現在、84件の建造物が登録されていますが、美術工芸品としては初登録になる予定です。
また、写真資料が文化財に指定されるようになったのは最近のことで、今まではガラス原板と一緒に文化財とされてきました。今回、登録有形文化財としては初めて紙焼き写真だけで文化財登録されることになりました。
海外交流の歴史を持つ長崎の特色が評価されたのだと、環境科学部の姫野先生がニュースでコメントされていました。
このニュースについては、今なら長崎新聞のwebサイトで、動画を見ることができます。
ボードイン写真集が国の文化財に 文化審答申、長崎市旧市長公舎も:長崎新聞 3月20日
朝日新聞の長崎地域面では、姫野先生による「長崎今昔」が連載されているため、朝日新聞webサイトに詳しくとりあげていただいています。
幕末から明治 伝わる息遣い:朝日新聞 3月20日 (1週間で記事が消えてしまったようです。3月26日追記)
その他、西日本新聞のニュースはこちらです。
「近代」伝える2件に光 「竜馬が見た風景」活写 登録有形文化財に答申:西日本新聞 3月20日
どのwebニュースもしばらくすればwebサイトから閲覧できなくなると思いますが、
新聞のバックナンバーは図書館でご覧いただけます。他の各誌にも掲載されています。
今回、登録有形文化財への登録が決まったボードイン・コレクションは、こちらからお楽しみください。
ボードイン・コレクション
http://oldphoto.lb.nagasaki-u.ac.jp/bauduins/
(記者さんにご披露の様子)
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