先日、図書館が所蔵しているあるものがちょっとした話題になりました。
図書館にある古写真コレクションの中に、姫路城(兵庫県姫路市)の最古の姿を写したものがあったそうです。asahi.comで取り上げられましたので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
姫路城と言えば、日本に数ある城の中でも名城と名高く、別名を白鷺城とも言われているようにその姿が美しいことでも知られています。
その姫路城を写した最も古い写真は、これまで1874(明治7)~1882(明治15)年ごろに撮られたものとされていましたが、図書館が所蔵する姫路城の写真には、1874年ごろに取り壊されて現在は存在しない鐘楼や門などが写っており、最古のものではないかとみられています。
その最古の写真はこちらから。[写真の拡大表示]をクリックすると、下の方に表示されるボタンで拡大表示ができます。
ちなみに、アルバムに収められている写真の実物はこちら。比較のため横に岩波新書を置いていますが、案外小さいです。
これまでこの写真が知られていなかったのには理由があります。この写真は長崎養生所の教頭だったボードイン博士の写真コレクションの一枚で、昨年まで博士の母国であるオランダにありました。それを、図書館が譲り受けて今年の秋に公開したところ、このような事実が判明したようです。
図書館では他にもたくさんの古写真を所蔵しており、約6,000点をインターネット上で無料で見ることができます。
・幕末・明治期日本古写真メタデータ・データベース
http://oldphoto.lb.nagasaki-u.ac.jp/
そこに写っている風景や人々の姿は色あせてはいますが、歴史小説や教科書とは違う形で昔の日本を知ることができて、とても面白いですよ。
MAT(実は今日誕生日です♪)