ぶらりらいぶらり:長崎大学図書館ブログ

長崎大学附属図書館からお届けするブログです。 ぶらり、ぶらりと図書館へどうぞ。

花ざかりの図書館前から

ゴールデンウィークが終わった月曜日、連休モードがなかなか抜けません。期間中お出かけにはちょうどいい天気でしたが、みなさんはどんな休暇を過ごされましたか? 私は友人と外海町にドライブに行きました。初夏の海と新緑がキラキラ輝いていましたよ。

 

中央館前の花壇も花ざかりで、特にミニバラが元気です。蕾もたくさん!

 

教育学部へ抜ける道は、緑がいっそう濃くなった気がします。通り沿いのアジサイが咲くのはまだ先のようです。

 

正門側花壇のベゴニアとゼラニウムもたくさん花をつけています。園芸に詳しい図書館スタッフが世話をしているので、花が活き活きとしています。お昼にはキッチンカーも来るので、アイスコーヒーを飲みながらベンチで花を愛でる優雅な時間を過ごすのも一興かと。

 

 

4月の疲れが出て梅雨に向かうこの時期、心身の調子を崩しがちですが、日々のささやかな楽しみを見つけて過ごすような前向きさを忘れずにいたいものです。以上花ざかりの中央図書館前からでした。

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寂聴さん生誕100年【経済学部分館】

昨年99歳でお亡くなりになった、
尼僧であり作家の瀬戸内寂聴瀬戸内晴美)さん。
1922年(大正11年)5月15日生まれ。
生きていれば、来週100歳を迎えるところでした。

そんな寂聴さんのある恋愛を描いた、
今秋映画化もされるという小説がこれ。

「あちらにいる鬼」 井上荒野著 朝日文庫
(経済学部分館 新着図書コーナー)

講演旅行をきっかけに恋仲になった作家・井上光晴(いのうえみつはる)氏との顛末、
そしてそれを傍で見ていた光晴氏の妻を
その娘である井上荒野(いのうえあれの)氏がフィクションで描いた小説です。

父と不倫関係にある女性、それを見つめる母という
心中穏やかならぬ三角関係を実の娘が描く、だなんて
なんという世界…と驚愕してしまいますが、
「ドロドロした男女関係」という感じではないんです。

色々思うところがあったとしても、妻であろう女性と寂聴さんであろう女性は、
結局はいい関係を結んでいるし、
荒野さんはこの小説を書く上で、寂聴さんに何度か話を聞きに行ったと書いているし、
妬み嫉み(ねたみ・そねみ)が削がれた人間関係に、澄んだ心持ちにさせられました。

寂聴さんはもちろんのこと、井上さんご一家も、
邪気がなく、愛ある方たちなのだろうなあ。

生誕100年の今、寂聴さんに触れてみませんか。

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電子リソースをご紹介します

大学に入ったなら使わないのはもったいない!それが電子リソースです。

長崎大学で購入・契約している電子ブックやデータベースをご紹介します。

 

■電子ブック(アクセスは図書館ホームページ>資料を探す>電子ブック

電子ブックを使ってみるなら、まずはLibrariE(ライブラリエ)とMaruzen eBook Library(マルゼンイーブックライブラリー)をご利用ください。

 

LibrariEは長大IDとパスワードでログインすることで、電子ブックの閲覧・貸出・返却ができます。タイトル数は229タイトル。小説やエッセイ、新書も多く含まれています。

LibrariE

Maruzen eBook Libraryはログイン不要です。タイトル数は1,732タイトル。学術書中心ですが、ことりっぷやキクタンも入っていますよ。

Maruzen eBook Library

もう少しディープなラインナップをお求めでしたら、Japan Knowledge Lib(ジャパンナレッジリブ)もご利用ください。Japan Knowledge Libは辞書・事典のデータベースですが、電子ブック本棚も含まれています。平凡社東洋文庫772冊などが利用できます。

Japan Knowledge

 

■データベース(アクセスは図書館ホームページ>データベース

たくさんのデータベースがあって迷うかもしれません。

辞書・事典データベース、論文検索データベース、新聞記事データベースについては、初年次セミナー「資料収集ガイダンス」で詳しくご紹介しますので、ここではそれ以外のデータベースを3つご紹介します。

 

日経テレコン

日本経済新聞社発行の新聞(日経新聞日経産業新聞日経MJ、日経金融新聞)の全文が利用できるデータベースですが、それ以外にも企業情報や人事情報も検索することができます。検索方法でナビ型記事検索を使うと業界ごとの絞り込みが簡単にできます。また、日経業界地図も検索・閲覧できますので就職活動の情報収集にも役立ちます。

日経テレコン

Westlaw Japan(ウエストロージャパン)

法律情報のデータベースです。法令、判例のほか、特許庁の審決も検索できます。法律について調べる必要があるときはまずこのデータベースをご利用ください。

Westlaw Japan

Wiley Digital Archives: Royal Geographical Society (with IBG) (ワイリーデジタルアーカイブズ:ロイヤルジオグラフィカルソサエティ

英国王立地理学会が所蔵するアーカイブ資料をデジタル化したデータベースです。地図や海図、探検の報告書、写真などが含まれています。検索してみるとその情報量に圧倒されます。歴史学・地理学・地域研究などでの活用が期待されています。

WDA

 

■リモートアクセスについて

最後にリモートアクセスについてご説明します。新型コロナウイルス感染症への対応により、キャンパスに来ることが難しくなったりした場合、リモートアクセスサービスを利用すると、自宅などキャンパス外にいる場合でも電子ブックやデータベースを利用することができます。

 

全ての電子コンテンツが対応しているわけではありませんが、電子ブック・データベースの一覧のページで「Off-Campus」のアイコンがある場合は、そちらをクリックして長大ID/パスワードでログインすると利用できます。

 

詳しい利用方法については、下記Webページをご覧ください。

キャンパス外から電子リソース(電子ブック・電子ジャーナル・データベース)を利用する :: 長崎大学附属図書館

 

使い方でわからないことがありましたら、お気軽にカウンターまでお尋ねください。

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疲れ・ストレスに負けるな!【医学分館】

もうすぐ5月がやってきますね。

5月病という言葉がありますが、新年度の緊張や環境の変化から、心身の疲れが出て、なってしまうのだそうです。

今回は、疲れを取ったり、ストレスを解消する本のご紹介です!

 

書名:絵でわかる京都・お灸堂のほどよい養生 : すぐできて、体が整う手当てと習慣150 / すきさん著

請求記号:498.3||Su54

図書ID:2157201

配架:医学分館1F:ひとやすみ文庫

 

お灸堂と書いていますが、お灸は用意しなくてもOKです。家にあるもので、自分の体をメンテナンス。気軽にできる手当てや習慣で、不調の原因をやっつけちゃいましょう!

 

書名:おくすり飯114 / 大友育美著

請求記号:498.583||O86

図書ID:2152599

配架:医学分館1F:ひとやすみ文庫

 

1人分をすぐ作れてすぐ食べられる、その上元気になれる!その名もおくすり飯!

食べ物にはパワーがあります。おいしい、エネルギー・栄養になるだけでなく、あなたを助けてくれるものなのです。チャチャッと作れる丼やおにぎりなどで、疲れやひきかけの風邪なんか撃退です!

 

書名:オトナ女子の不調をなくすカラダにいいこと大全 / 小池弘人監修

請求記号:498.3||Ko31

図書ID:2152615

配架:医学分館1F:ひとやすみ文庫

 

女性は特に冷やしちゃダメ!と言われたり聞いたりしたことはありませんか?

からだのリズムが乱れたり、女性は特に大変かもしれません。

女性ならではの、冷えやダルさ、痛みなどの不調をなくす方法が書かれたこの本に頼ってみましょう。ストレスをためない(=カラダにいい)考え方なんかも載っていて、目からウロコの連続ですよ。

 

 

3冊紹介しましたが、気になる1冊はありましたか?

ストレスや疲れをためやすい春。人の疲れを癒してくれる一番のなにかは、案外、人なのかもしれませんね。疲れたとき、癒されたいときも、感染対策をしっかりした上で、人とコミュニケーションを取っていきましょう。また、疲れているとき、癒されたいときも、ぜひ図書館に足を運んでください。展示なんかもしていますよ!春、皆さんのスタート、応援しています♪

 

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中央図書館紹介(3):3F閲覧室、書庫

メインキャンパスである文教地区の中央図書館について、
今回は3Fと書庫をご紹介します。

 

中央図書館の3階は「スーパー サイレント エリア」と位置付けており、特に静かな場所で勉強したい!という方々にお薦めの場所です。

今年の2月に導入した吸音機能付き卓上パーテーションを設置した机や、衝立付の机、キャレル(個人机)を多く設置していますので、是非お気に入りの座席を見つけてください。

また、静粛な環境を保つために、お喋りを行わない等、周りの方々へのご配慮をお願いします。

3F閲覧室

 

3Fに置いている資料ですが、「学術雑誌」の他、辞書、事典類といった「参考図書」、長崎に関する図書・雑誌を集めた「郷土資料」、平和学習に関する資料を集めた「平和」コーナーを設置しています。「学術雑誌」、「参考図書」、「郷土資料」は、館内利用のみで貸出できない資料となりますので、ご注意ください。

学術雑誌、参考図書


最後に書庫についてご紹介します。

中央図書館で書庫となっているもので、利用者の方が直接利用できる書庫は「雑誌書庫」と「図書書庫」の2か所となっています。「雑誌書庫」には雑誌のバックナンバー、「図書書庫」には刊行年が古く利用頻度の少なくなった図書を保管しています。どちらの書庫の入口も2階にありますので、探している図書等がOPACでこれらの書庫となっている場合は、書庫入口にある入庫簿に記入していただき、ご利用ください。

図書書庫

その他の書庫には「電動書庫」と「閉架書庫」がありますが、こちらは入庫いただけませんので、資料を利用したい時はカウンターまでお知らせください。

 

次回は、電子ブックや、データベース等の電子資料について紹介します。

学生期(がくしょうき)の君へ【経済学部分館】

四住期という古代インドの人生論では、人生を
・学生期(がくしょうき)
・家住期(かじゅうき)
・林住期(りんじゅうき)
・遊行期(ゆぎょうき)の4つのステージにわけて考えています。

それぞれのステージにふさわしい生き方をすることで、
幸せな人生を送ることができるという考え方です。

みなさんの場合は学生期(がくしょうき)。
これからの長い人生を生きていくための術を学ぶ時期です。
独り立ちを目指すこの時期に、
周りの大人のサポートを受け、視野を広げながら
人生を切り開くノウハウを身に付けることは大切かもしれません。

ノウハウを身につけるツールの一つが本。
一冊の本との出会いが新たな扉を開いてくれることもあります。

図書館があなたの人生を切り開くための場になれば・・・
そんな思いを込め、経済学部分館では
1-2ヶ月ごとに図書の展示を行っています。

今回の展示では、期待に胸膨らませている君にも
大学には入ったものの何をしたらいいかわからないという君にも
これから新しい扉を開こうとするあなたへ贈る本たちを揃えました。

「あたらしい君へ」
1階入館ゲート横のブックトラックに展示しています。

 

「経済学部分館へようこそ」
2階閲覧室前の特設コーナーに展示しています。

 

これらの展示から、おすすめの1冊をご紹介します。

「大学時代に学ぶべきこと、学ばなくてよいこと」
鷲田 小彌太 著 PHP文庫  
1階展示用ブックトラック 「あたらしい君へ」

大学は、高校時代までとは違い
自分の持ち場を模索し、自分を仕立て上げてゆくいわば実験場です。

大学という、その「時代」と「場所」を如何に過ごすかで
あなたの人生が本格的に始動することが可能になります。

大学というキャンバスにあなたは何を描きたいですか? 

 

「東大名物教授がゼミで教えている人生で大切なこと」
伊藤元重 著 東洋経済新報社 
2階特設コーナー 「経済学部分館へようこそ」

自分の人生を中長期的にとらえる戦略があってもいい。
成績優秀=幸せになるとは限らない。

発想力を鍛える習慣、現場から学ぶこと、
中期的な目標の立て方、人生の転機の考え方など
実際にゼミ生に語っている親身のアドバイスが続きます。

これから社会に出て行く若者だけでなく、すでに社会人になった人にも
有益なヒントがいっぱいです。

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【連載第15回】フクロウ館長イチ推しの本

三木清人生論ノート : 孤独は知性である』

岸見一郎著 (NHK出版, 2021.4)

自分の居場所は、「ここではないんじゃないか?」 小学校入学式の日、教室でそう思ったことを覚えている。周りの新1年生達は、大声を出しはしゃいでいたが、僕は島から引っ越して来て、ランドセルが間に合わず、風呂敷きに筆箱を包み教室の端に座っていた。

 

教室には二人掛けの木の机が並び、一番前の席の廊下側に僕は座らされていた。着物姿で行きかうソワソワした母親たちを見ていた。隣には、おかっぱ頭の女の子が胸に大きなリボンをつけて頭をくるくる回していた。先生が入ってきて、最初に僕の名前を読んだ。

「はい!」

と右手を挙げて答えた。一斉に他所から来た自分への視線を浴びた。ひとり風呂敷きを持つ自分が人と違うのが悲しいとも思わなかったが、ここじゃないんじゃないか?との、意識が芽生えたのを思えている。もちろん、その後、小さな町のひと学年90名の学校にはすぐに慣れた。50年経った今でも、その何人かとはよく会い酒を飲み、5年に1度の同窓会にはだいたい出ている。

 

小学校を卒業し、中学で「孤独」という漢字を習い、二度転校した。

「ここではないんじゃないか?」という気持ちは、「孤独」という意味なのではないかと思うようになった。中学、高校とサッカー、ラグビーと団体スポーツをやっていたから、常に男友達とワイワイ騒いでいたのだが、「孤独」という意識はあった。中学校3年の時に、サッカー部の友達と喫茶店かなにかの店に入り、その店にあった客が自由に書き散らすノートに、「孤独な人は連絡ください」と書いた。

 

思春期の頃は誰でもそう思うのかもしれない。

自分をわかってもらいたい、自分と同じような人に会いたい、と思い、仲間とつるみ、誰かを好きになるのかもしれない。そんな時、高校1・2年生だったと思うが、三木清の『人生論ノート』を読んだ。理由は、宿題か試験に出るからという理由だった。読後の感想などは覚えてないが、難しいことをわかりやすく伝えようとしている、という印象が残った。

 

時が経ち、常に集団の中で仕事をして、普通に家族も持ったが、「孤独」という意識は消えず、だんだんと馴染んできたのか、「孤独」も悪くないと思うようになった。むしろ、自分は「孤独」を望んでいることもわかってきた。

 

さらに時が経ち、僕は図書館長になり、経済学部の新しい図書館を視察することになった。新しい図書館の中には、古い本を集めた書庫があり、薄暗い中を案内してもらった。暗闇に木々が立つ森のように、本棚が並んでいた。

「電気つけますね」

司書さんの声と共に、本の背表紙が浮かび上がった。

「古くは、江戸時代くらいのものからあります」

背表紙の漢字やローマ字は難解で、ほとんどが読めなかった。中には、鎖国時代に持ち込まれたものもあるという。司書さんの説明に感心しながら、下の階に行くと、僕でも読めるような比較的新しい本が並んでいた。

僕は思わず「おー」と、声をあげて一冊の本を手に取った。

三木清の『人生論ノート』。

 

初版本だったかどうか忘れたが、かなり日に焼けて茶色くなったページには、あちこち線が引いてあった。戦前、1940年代に出版された本だから、昔の漢字や仮名が並んでいたが、読めるには読める。ページの隙間に、万年筆の青いインクが滲んだ文字があった。

「青春は、孤独だ」

 

本書は、NHKの番組『100分de名著』の番組解説本である。

この番組は面白い。

NHK「100分de名著」Webページ

https://www.nhk.jp/p/meicho/ts/XZGWLG117Y/

 

1冊の本を3回にわたり解説するのだが、タレントの伊集院光さんが専門家へ質問するという形式だ。それを本にまとめているので、一般の人にわかりやすい。僕もこの本で初めて、三木清が哲学者であり、ベストセラー作家ということを知った。戦争に反対し、非業の死を遂げたことも知った。1ページ目に「今、再読する意味」とある。確かに、今、そうだ。いくつかの文を紹介する。

 

「孤独は山になく、街にある。一人の人間にあるのでなく、大勢の人間の「間」にあるのである。孤独は「間」にあるものとして空間の如きものである」

「我々が孤独を超えることができるのは、その呼びかけに応える自己の表現活動においてのほかない」

 

なるほど。僕が文章を書くのは、孤独を超える自己表現活動なのだろうか。そう思えば、孤独も悪くはない。ホ~ホッホ~。フクロウもきっと孤独を愛している。

 

 

▼所蔵情報

opac.lb.nagasaki-u.ac.jp

 

【黒にゃんこ司書のつぶやき】

こんにゃちは!黒にゃんこ司書です。「文章を書くことは孤独を超える自己表現」の一文、なるほど確かに、TwitterなどのSNSはまさにその側面が強いかもしれません(「孤独を超える」なんてカッコいいものじゃなく、単なる暇つぶしかもしれませんが)。みなさんにとって「孤独と向き合う、乗り越える術」は何ですか? 私の場合は、ネットフリックスでアニメ『進撃の巨人』を1話から見返すこと (記憶を消して再トライ中)。それじゃまたにゃ~♪