長崎の核兵器廃絶運動や被爆者運動を長い間支えてこられた
おふたりが相次いで亡くなられたのを、ご存じでしょうか。
おひとりは元長崎大学学長、土山秀夫氏(9月2日死去・享年92歳)。
1982~86年に長崎大学医学部部長、
1988~92年に第10代長崎大学学長と要職を歴任されました。
医師として、またご自身も入市被爆者として長年核兵器廃絶運動の
先頭に立ってこられ、長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA)の
創設にも尽力されました。
もうおひとりは
長崎原爆被災者協議会会長、谷口稜曄氏(8月30日死去・享年88歳)。
原爆によって焼かれた自身の「赤い背中」の写真を掲げ、
生涯をかけて世界に核兵器廃絶を訴え続けられました。
中央館では、おふたりの著作や関連する書籍を紹介しています。
ぜひおふたりの遺された平和へのメッセージに触れてみてください。
土山先生は、お若いころ「土 英雄」のペンネームで推理小説を
執筆されていたこともあり、江戸川乱歩にも高く評価されたほどの
実力だったそうです。
また、2015年に公開された映画「母と暮せば(山田洋次監督)」で
嵐の二宮和也さんが演じた主人公の医学生のモデルとなったことでも
知られています。
これらの本もあわせて展示していますので、ぜひご覧ください。
場所:中央図書館2F 展示コーナー横
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